「道」について、色々と、言ってきたわけだが、「働くということ」についての考察を、やめていたわけではない。 わたしの目指す本題は、現代の資本主義経済の直中にあって、働くということの意味合いを、問いたいというものであった。 ただ、この問いは、直球で攻めていっても、決して、陥落しそうもない問いであること... 続きをみる
Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春の新着ブログ記事
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ここで、「道」の本場である東洋思想は、道というものをどのように考えているのかを概観することにしてみたい。 先ず、荻生徂徠によれば、「道」というものは儒教の中で、発見されたものであるという。 古<いにしえ>の聖人たちの創作したもっとも優れたものの一つとして、「道」があったのであり、古来、「生民<しょ... 続きをみる
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「働くということ」と「道」というものついて、相通ずるものがあるかということを、かんがえたいため、ここで、 道ということについての、欧米やイスラーム圏の人々の考え方のあらましや、その大略のところを、整理して、語って行ってみたい。 欧米の人々にとっての「道」とは、直に、聖書の神が指し示した道とかんがえ... 続きをみる
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元日の空はおだしく晴れ上がり 新春の光すみずみ届きけり 元日や何思うともめでたさの気持ちの勝ちぬかしこかりけり
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良し悪しをあげつらうことまた我意や良きにつけても悪しきにつけても 一先ずは生きて居ることこれ是とすその上のことすべて良かりき 一面の雪景色なり西尾張
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コロナ禍の今だからこそ言うべきや笑顔なりたれ快くあれ コロナ禍は人の本性炙り出す良き人わずか悪しきも僅か チラホラと雪舞う町をゆるゆると
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中国人顔や朝鮮人顔というものはあるが、日本人顔というものはない。これは、専門家の間では、常識になっていることで、日本人は、北方民族や南方民族やら色々な血が混じっていて、顔については、これという特徴を持たない面白い民族である。 中国人顔の平ぺったさや、朝鮮人顔の目の吊り上がりのような、特徴的なものが... 続きをみる
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歳末やいつもながらに時は急く することは何もなけれど歳末のせわしき思ひいつもながらや 取り急ぎ賀状を出してひと休み
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よき道に導くことを才能というものならば誰ぞ才ある 才能は人を騙すの才ならず人を善導するが本意なりけり 題目と念仏それと南無三と三つの呪文のみしか知らず 雪の朝弾むこころと止まる道
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色々とかんがえる事ありしかど年によりてか思ひ詰めざり 分からぬというは沽券に関わると思ひなれにしインテリおろか 賢ぶるインテリばかり多かりし我正しきと信じて止まず
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確か、アメリカだったと記憶しているが、サンタクロースは、居るか居ないかと、小さな女の子が真剣に、新聞社に投書した。その新聞社内では、アウトローであった男が、君の友達は間違っている、見えるものだけを信じてはならないと、真面目に答え、女の子は納得し、その新聞紙上に載った返答が、話題になったという逸話が... 続きをみる
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知ったかのインテリばかりのさばりぬ浅はかなるはその駄弁かな インテリの真似事するは何にまし愚かの極み絶えて止みなん
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「月光」を聴きてハミングする子どもベートーヴェンと知りて驚く ※今日もなんやかやありまして、これだけです。どうぞ、よしなに。
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冬なれどもみじ葉残る家の影 冬なれど紅葉付けにし影の木や 気が付けどブログの誤植直さざりいかにもブログらしき故なり
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浄水場排水ぬるくカモ集う ※今日は、なんだかんだありしまて、これだけです。どうぞ、悪しからず。
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ここで、「道」の論に入る前に、資本主義について、日頃かんがえていることを、少し、まとめて書いてみたい。 資本主義経済がもたらすものは、豊かさである。豊かさというものは、言わば、生活上の拡大と利便と華やかさであるが、それがいつのまにか、人生上の事柄にまで広がるものだという信仰に近いものがあったのは、... 続きをみる
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習い事嫌だ嫌だで押し通すブログだけなりかくも続くは 丈高きビルの上なる月高し 装いは紅葉なりけり冬木立
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うすき雪乗せたる山の佇まい 桜花散り行く先の青い空 昔から何をさせても三日坊主ブログだけなりかくも続くは
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ビルの間に恋をするなり夜の猫 月明や寂れしビルを照らしけり 通勤のたびに立ち寄るビルなれど東岡崎駅は寂れぬ
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阿呆とは、自分を阿呆と認めたがらない人間のことである。 ○ 人間を、バカか賢いかでしか、見たがらない人に出会ったことがある。その人間観の貧寒さは、さて置くとしても、その人は、自分がバカと呼ばれることを、極度に恐れていたものである。 ○ 阿呆は阿呆で、パーフェクトであるし、利口は... 続きをみる
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働くということをかんがえて、「道」というものにまで、言及することになったのは、自分でも意外であった。 やはり、実際、書いてみなければ、出て来ないことばというものがあるようだ。 そこで、思うのは、現代日本に蔓延っている冷笑主義というものがある。わたしは、月刊誌や週刊誌を読む習慣がない。もう、学生時代... 続きをみる
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何のために働くかと、問われると非常に多くの人が、生活のためと応えることだろう。 これは、これで無理のない応え方のようだが、何の為にという、意味を問う問い方ではある。 ここで、その意味するところを、便宜上、二つに分けてかんがえてみたい。 このことは、およそ、生活上の悩みに関することと、人生の意味に関... 続きをみる
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人は未来などを見て行動するのではない。現実のことそのものに当たって行動するのである。 ○ 自壊 詩は壊されたのではない。自らが現代の器たらんとして、自らを壊したのである。 ランボー ○ 日本人的な直感で思う。労働について語り、労働の意義を感じさせないような文章は、読むに堪えない。
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カラス舞う町の上には冬の風 大根の引っこ抜かれし下の肌 地下鉄に乗りひとときの午睡かな目を開けたれば降りる駅なり
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文章が長くなりたるその訳は結局分かって居らぬ故なり 雨上がり紅葉を照らす日の光 雨上がりもみじを射たる光かな
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ドストエフスキーの「死の家の記録」の中に、廃船解体を命じられる囚人たちの話がある。労働ということについて、かんがえあぐねていて、どうしても、この話がしたくて、仕方がない気になったので、要約して、引用してみることにしたい。この話は、小説ではあるが、ドストエフスキー自身が、間近で見聞したに相違ない、実... 続きをみる
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現在、日本では、コロナはそれなりの収束を見せている。予断は許さないが、まずは、慶賀なことと喜んでおきたい。 それでなのだが、わたしは実は、マスク生活をしている今の日本の現状を、どうかと思っているところである。 それというのも、ここ2年インフルエンザの流行を見ていない。これは、よくよく考えてみれば、... 続きをみる
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化けに化けさらに化けたりオミクロンいかなる株か未だ知られず いかんともし難きことを為さんとす無理筋通すはのちの禍根や もみじ葉の雨に濡れたる風情かな ※「働くということ」のシリーズは、目下、思案中です
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資本主義経済の誕生から間もなく、社会には、大変革が起こり、「資本論」のような、資本主義的な運動に、急ブレーキを掛けようとする新思想が登場することは、皆さん、ご存知の通りである。 ここで、先述した、量の多寡は質の変化をもたらすということばを、つらつらとかんがえてみたい。 金、特に貴金属である金銀が、... 続きをみる
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次に、働くことに直結する、経済学という学問について、かんがえてみたいと思う。 ただ、わたしの場合は、経済学という学問には、素人の知識しか持ち合わせていないこともあり、どうしても、後に不明を恥じ、牽強付会の説を為すかも知れず、予め、そのことについては断って置きたい。素人の怖いもの知らずの論になると思... 続きをみる
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ここで、西洋風の人々の働き方を、見てみたい。聖書には、「人間にとってもっとも喜ばしいことは、大勢の親族が仲良く集まり、酒を酌み交わし、ごちそうを食べることである。」とある。また、「人間の為すべきことは、神のことばひとつひとつによって生きることである。」と。 そして、新約聖書では、職業人が登場するこ... 続きをみる
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次に、語義から見てみたい。はたらくというのは、はた<傍>をらく<楽>にすることであると、言われることがある。これは天理教でいわれている言葉で、教祖の中山みきの一種の天才性を表している解と言って良いと思う。平易な言葉で、働くことの意義を良く表している。 実のところ、わたしは、働くということの意義に関... 続きをみる
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現在、働くということは全き善として、考えられているようである。また、何故、皆が口を揃えたように働く事を、何もしない事よりも良いことと言うのか、わたしは少々、不審に思うのである。 こうした言い方をしてみるというのも、一度、働くということについて、とっくりとかんがえてみたいと思うからである。 少し長い... 続きをみる
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雨降りて陽射しまぶしき朝まだき秋とも冬ともつかぬ季節に もみじ葉や見事なれども冬来たる 天気雨朝降ることはめずらしき
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西郷をかんがえるたびかく思ふかかる人物敬す他なし 電車にてスマホ見る人本読む人サラリーマンは寝ておりぬなり 秋夕日雲より覗く赤さかな
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電車にて本を読む人幾人か書名知りたし我は本好き ビル寂びれ秋の夕暮れせまりけり 急行に夕日の当たる冬なりき
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断捨離というものが、流行りだそうである。断捨離とは仏教用語だと思うが、仏教が、世の中のさまざまな関わりを断つことを旨とする教えであることを、思い合わせると、現代の豊かな物質的社会を、人々はどのように感じているのか、色々なかんがえ方をすることができるように思われる。 今の断捨離は、主に物資について言... 続きをみる
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日本の暑さ寒さはまず慣れぬされども愛づるかかる自然を もみじ見しじわりと沁みる色ありぬ ふと見上ぐビルの谷間にオリオン座
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確かな人の確かなことばを聞く、これ以上ためになることはちょっと他にない ○ クラシック音楽の名演は普段聞く音源もクラシックである
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この年は小春日和に恵まれぬこれまた言わば異常気象や 有り難しまいにち小春日和かな 贅沢や小春日和が二週間 川べりに一葉残れる冬紅葉
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アメリカでは、大豆を使い、油と肉から抽出した特別な液体を混ぜて、代理肉として、販売する企業があり、売り上げも伸びているそうである。 日本では、ベジタリアンというと、ひ弱そうな体格を持った人物を想像しがちだが、ベジタリアンの本家インドでは、そんなひ弱なベジタリアンは一人も居ないという話を、インドに留... 続きをみる
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ご存知の方は、少ないと思うが、フランスにユダヤ系のベルクソンという哲学者がいた。この人はまた、ノーベル文学賞受賞者であるが、その作品の難解性もあってか、あまり知られていない。 フランスの、例えば、サルトルやカミュという人なら、一度でも、その名前を聞いたことのある人は多いと思うが、ともかく一般には、... 続きをみる
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以前のことだが、古今亭志ん生のことが気に掛かり、色々と出ていたCDを買い漁り、聞いてみたことがある。 気に掛かったというのは、高座で寝て、その寝ている姿を見て、見巧者の観客たちが、「志ん生、高座で寝るとは偉え。」と賞め讃えたという伝説の持ち主だからである。 わたしは、志ん生の落語の中では、「井戸茶... 続きをみる
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思い出す親父はわれを殴りしがわれは手を出すことはなかりし はてさても動き分からぬ微生物コロナ減れども不気味なりけり 滅びゆく心にしみる風のありぬ
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わたしは、苦手なものは多いが、地理や数学は特に不得手で、例えば、四国などは、四県名は言え、高知くらいならどこかは分かるのだが、後の香川、愛媛、徳島となると、どこがどうだが、途端に怪しくなる。東北の方だともっと疎い。 また、中国に行ったとき、円を元に直す計算が、曖昧になってしまい、ある人に換算数を伝... 続きをみる
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この度は秋深まれどあたたかき日の連なれりもみじ遅しや このところ小春日和が一週間かかる良き日は一日でよきを 朝鮮は東北並みの緯度なれど辛きを好む何ゆえならん あちこちと雪の便りが届きけり
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金も名も命もいらぬと言ひし人名は高けれど顔は不明や 金も名も命もいらぬと言ひし人ことば通りの生に驚き 車窓よりもみじ見えたり赤と黄の
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今日、何気なく、ふと仕事場の天井の縁を眺めたら、天井近くに備え付けてある扇風機に、秋風が吹いて、羽根が軽く回っていた。 ああ、面白いと思い、句を捻ってみた。 秋の風天扇ゆるく回しけり と思い付いた。 「天扇」とは、わたしの造語で、「てんせん」と読んで欲しい。天井辺りに備え付けられている扇風機を、そ... 続きをみる
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黄と青の鮮やかな羽根纏いたる小鳥逝きたり道の端にて あの道の銀杏並木は姿消え 柿の実を奪い合いたる群雀
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理念先行型社会 欧州を、代表とかんがえて良いと思うのだが、EUなどでも明らかなように、理念がそれぞれの国家を先導している社会と言える ○ イギリスという現実主義的な国が、EUを離脱したことは、当然なことのように思える ○ 日本人は、ある意味で真面目な国民だが、悪乗りをする国民性... 続きをみる
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ハイブリッド車では、ほとんど、日本製が市場を制したこともあって、ヨーロッパ各国はおもしろくないのであろうか。日本、特に、トヨタに対する風当たりがまったく強い。 CO2による地球温暖化の研究が、ノーベル賞を取り、権威付けられた。ただ、断って置かなければならないのは、どう権威付けられたところで、経済活... 続きをみる
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河合隼雄の「こころの処方箋」は、とてもよく売れた本で、おそらく、わたしのブログを読書登録して頂いている方の、およそ5人に一人は、この本を持っておられるであろうというくらい有名な本である。 その「こころの処方箋」を開くと、巻頭言として、真っ先に、「人の心など分かるはずがない。」ということばが書かれ、... 続きをみる
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批判する人の目を見るその通りトゲトゲしきは当のその人 新しきことの古びる理のことわりさらばと言えど道は古びず することも無き秋の日の憂鬱や
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去年今年貫く棒のごときもの 虚子 この虚子の句を、初めて読んだときの印象は鮮烈だった。たった十七文字で、どれだけのことが表現できるか、虚子のこの句は、そんな俳句の狭隘さをまるで感じさせないものであるばかりでなく、非常な予見性さえ持っているようにさえ、思われた。 まず、とても抽象性の高い句でありなが... 続きをみる
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自由なり民主なりける主流派は社会主義なることば使わず コロナウイルスまるで意思あるもののごとく国々に依り感染区々 秋の日の小さな虫や鳴かぬけど
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人権の拡張解釈甚だし基本的とは如何なる謂いぞ 日本に社会主義政党ありしかど雲散霧消せしは何ゆえ 大らかな秋の陽射しの中に蝶
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昨日、OPECは石油を増産しないことで一致したそうで、日本にとっては痛手だが、OPECには、彼らなりの事情があるのだろう。 そこで、日本には、石油ショックの時の反省もあって、およそ半年分の石油の備蓄があることが、知られている。 メディアは、挙って、先行き不安な石油事情を報道していたが、この備蓄され... 続きをみる
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日本の自然はうつくしい ○ 重層的でありながら繊細 その上に強靱 そうして何よりも調和的 全体は、細部のため、細部は全体のために しかも、まったく作為を感じさせない ○ まるで、モーツァルトの音楽のようである
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憶えておられる方も多いと思うが、ある卒業を控えた一人の高校生が、自分で履修した覚えのない科目が、履修されていることになっている書類を受け取り、「その単位はいらない。」と、大きく、ひとつのNOを、言ってのけたことがあった。 この一人の少年の、たったひとつのNOが、日本中を、騒動の渦に巻き込んだ。マス... 続きをみる
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桁外れ火山災禍の惨状は魚類なんでも飲み込むらしき 歴史的円高株安覚えてし安倍の言いたきことのひとつか ようやくも色付きそめし紅葉かな
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民主主義良くは知らざる候補者にそれでも票を入れたる我や ひるがえるマントの如き雲一つ 薄き絹広げしごとく秋の雲
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今でこそ、そうではないが、一昔前は、日本人のことを、エコノミックアニマルだの猿真似だのと、欧米人から、さんざん罵られてきたものである。日本人は、礼儀正しいところを持っているので、新しく台頭して来た、韓国や中国を、そのように罵倒することはないが。欧米人も日本人で飽きたのか、そうした罵倒は両国には控え... 続きをみる
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小説は善意のウソ ○ 人間はギリギリが好きな生き物 ○ 音楽 剥き出しの芸術 今は、録音技術が発達しているから、そんなに感じないが。音楽は、そこに、演奏家が居なければ、とても成立し得ない芸術であった。これほど、時空を共にする、いわば運命共同体のような芸術は、他に、演劇があるのみ... 続きをみる
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軽石の自然災害恐るべしプラスチックがかわいく見ゆる 人間は愚かでよろし出世せばかしこき者ほどウソを重ねる 今日明日何をするかや秋深み
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このところ大きな季節の変わり目や調子を崩す人々多し 民主主義聞けば聞くほど分からずで勝手解釈はびこるばかり この度は季節外れの野分かな
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ことばの意味 こう言う人が、いたものである。「バカ」と言われるなら良いが、「あほ」と言われたら、切れると。 ちょうど、この二つのことばが反対な人も、わたしは知っているが。 ○ 言葉は、確かに普遍性が高い。だが、誰にでも同じように、その意味が的確に通じることばというものは、(特に、高次の言葉... 続きをみる
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知られざる才能ありてたのもしき日本人なり奥床しきや 猫じゃらし猫待ち顔に揺れており 秋なれどもみじちっとも色付かぬ
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あり余る才能あれど金も名もいらぬとせしは良寛和尚 ピアノなる一音の如き静夜かな 気が付けば0時過ぎたり秋の夜
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表現の自由というはどんな意味誰に聞きても言葉を濁す あはれ蚊の飛んできたりし枕元 あはれ蚊を叩かずにおく夜更けかな あはれ蚊や叩きたくなし寄りけれど
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一群のコスモス赤く色付けり 雲の上に秋雲ありて日の差しぬ 民主主義後生大事に抱えたる人に聞けどもその意味知らず
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歴史は、人類の巨大な恨みに似ているという言い方があるが、今日の日本人ほど、先の大戦のことを、心底から、憎んでいる国民もいないだろう。 ○ イタリアでは、ムッソリーニの孫娘が選挙に出馬するということで、ニュースになったそうである。もし、ヒトラーに子供が居たらと思うと、ぞっとする。 ... 続きをみる
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国民皆保険の日本が、社会主義国ではないという不思議。だが、こうした政治用語は、単なる言葉に過ぎないと見て、差し支えない。何せ、北朝鮮という国は、名目上、民主主義国家に違いないから。 ○ ゴルトベルグ変奏曲 眠りのための音楽。ただ、グールドのアリアの孤独なつめたさ
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秋の寒さ忘れていたりこのところ 秋なれど残暑ようやく一区切り 秋風や急ぐがごとく泣くごとく 音楽をたとえば風の鳴くごときアートにせしはバッハなりけり
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仏教やキリスト教などで描かれる、天国や地獄の有様は、じつにバラエティーに富んだものであるが、コーランに描かれた、天国と地獄の図(特に、カントはその官能的な天国の在り方に、拒否反応を示しているが)は、とてもシンプルで、およそ、この二つの世界のエッセンスを尽くしているように、見えるものである。 ... 続きをみる
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人間は悪夢を見たいとさえ願う、動物である。 ○ 経済学は、時代というものに強く制約される学問である。「見えざる神の手」は、時代に依って、否定されるべき言葉である。 ○ 人間は、いつの時代でも、神を必要とする。人間自身が、神でないからである。
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マルクス 金に真理を見た男 ただ 要するに、金に拘ったのに過ぎないが。 ○ 「資本論」の中の言葉 「蒸気機関や電信の現在、神を信じないのは軽い罪。」 神への不信を、それでも、罪としたのはマルクスが西洋人であるせいだろうか。 ○ 経済学とは、要するに、ご覧の通りという学問ではなかろ... 続きをみる
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甘い言葉には用心 ○ 文学者が持っているのは、言葉である。政治家が持っているのも、ことばである。 ○ 文学者は、ことばのみで完結するが、政治家は、言葉だけで、という訳にはいかない。どうしても、人間としての器量や実力が、問われる世界にいる。与党であるなら、尚更のことである。 ... 続きをみる
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権力闘争というものは、生臭いものである。それが、選挙の形態を取ろうが本質は、変わらない。 人間は政治的動物だと言ったのは、アリストテレスであるが、彼には、権力に群がる人間たちの生々しい欲望というものを、よくよく、感じ取っていたことだろう。 ところで、東洋では、自分は政治などという泥臭いものとは、一... 続きをみる
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PCの調子が悪しこのところ秋に向かいて如何なるやらん 秋なれど隣家の柿の色付かぬ
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ジビエは、元々、フランス語だそうで、狩猟で得られた鳥獣を指す言葉だそうだから、無論、魚類もその中に入るだろうと思うが、ジビエということばは、まったく日本語化してしまっていると思えるので、表題のような言い方をさせてもらった。 いずれも家畜であるが、よく食べられる肉は、何と言っても、鶏、豚、牛であり、... 続きをみる
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ウィルスはいとも不思議な動きをする命特にコロナの動き分からず 日本はにおいにうるさい民族や無臭は何故にそれほど良きか 曼珠沙華腕を捥がれしごとく咲き
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今も、同じように説明されてるかも知れないが、以前は、地球を説明するのに、林檎を使って例えられた。 地殻として、様々なプレートが張り巡らされていて、それが、ちょうどリンゴの皮に当たるのだという説明だった。 それで、地球を論ずる科学者に言わせると、地球規模の大きさになると、海というものは、地球の上に、... 続きをみる
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海底に眠っている、新しい資源として、注目され始めているメタンハイドレートだが、わたしは、とても不思議な思いで、この新資源なるものを考えている。 海底にあることは、分かっているのだが、この「燃える氷」は一体どのような、地球環境によって、形成されたものなのか。 石油が、何百万年か前の生物による化石燃料... 続きをみる
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般若心経の漢訳版では、わざと元の言語の発音のまま、漢字に写し、敢えて、訳を示していない箇所がある。 これは、思うに、とても賢い訳し方であって、例えば、コーランに書かれた謎めいたA.L.M風の趣がある。この3字は、まったく解しようがない記号であって、イスラーム圏では、どのような解釈もゆるされていない... 続きをみる
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ドストエフスキーは、読者がおよそどの位の時間で、自分の小説を読むのかを、勘定に入れ、その上で、時間感覚を自分流にねじ曲げて書くという、離れ業をやってのけている。 ○ 武士道は他の思想<これは外来種であっても良い>の、いわば急所となる本質的な部分を、取り入れながら、発展していくという極く稀... 続きをみる
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季節やや踏みとどまりて夏めくや 狂い咲きしたる桜の恥なりし
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ままならぬ世間と言えど直向きに情理を尽くし語らふ人よ 武士道に芯はあらざりサムライの心そのまま仕うるが良き
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列島をかすめて通る野分かな 横たわる銀河を見たし佐渡島
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陽はしばし雲一片に遮られすこし涼しき風吹き渡る 川ありて風身に染みる日暮れかな
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結局は名前に返る為人名というものの不思議なりけり 鷺一羽首うな垂れて川を見し 海に来ていつとは知らず来たる秋
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静かなる夜に鳴くなり虫の声 町音は静かなる夜の虫の声 秋なれば瑞々しくも鳴く虫の声すみ渡る夜の町かな
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柿の実のやや色付ける隣家かな 夏と秋せめぎ合いたる長月や 9月下旬大きな台風来たるらし伊勢湾台風やはりその時期
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民主主義については、わたしはごくごく幼い頃から、ある違和感を抱いていた。子どもの頃、兄から「この世の中で、一番偉いのは、誰だ?」と問われ、わたしが一所懸命考えていると、兄は「それは、俺だし、お前だ。」と事もなげに言った。 このやや粗雑な民主主義観は、当時のわたしには、まったく解せなかった。その子ど... 続きをみる
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燃え盛る千筋のごとく曼珠沙華 曼珠沙華追い詰められしごとく咲き
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纏まらぬこころを抱え月見れば千々に哀しき思ひ溢るる 路傍には際立つごとく曼珠沙華 赤と黄の二色ありぬ彼岸花
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中秋の名月なれど雨模様 雲隠れせしとも今宵の名月や 雲間より赤き月出づこの夜は中秋なりと人は言いけり
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自民党は、総裁選争いで賑やかな様子で、傍目で見ていても、誰が、総裁選を勝ち抜いて総裁になるのか、興味が尽きないようなところがあるが。 そういうわたしは、昔から、競争というものが、苦手である。わたしには、友人はいるが、ライバルというような人は、いない。わたしはごく小さい頃から、そういう人を作って来な... 続きをみる
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欧米思想、また、その周辺の思想の中で、わたしがもっとも分からないと思うのは、この「裁き」の思想である。 ○ 何故また、人間は死んだ後でさえ、裁かれる必要があるのだろうか。 ○ 人間が、それほど罪深い存在だとするのは、キリスト教を中心とする、聖書を拠り所とする人々に共通する考えに... 続きをみる
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苦吟せど句は出来ぬなり秋深み このところ秋深まれど句とならぬ ※無理やりの二句です
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上記の通知を、封筒で受け取った。 以前、このブログでわたしの詩が、ある文芸誌で入選したことを書いたが、それは、この「文芸思潮」の現代詩賞だった。思えば、しっかりした賞だったことに、改めて気付いた次第であった。 どの詩が、入選したかは、わたしの羞恥の念もあり、ここに書くのは保留するが、ともあれ、また... 続きをみる