鳴き交わす鳥の言葉は知らねども急いて居るらし冬来たるかな 見上ぐればビルの上なる冬の月 散る紅葉風の流れに従いて
2020年11月のブログ記事
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もみじ葉の散るのも知らで日を跨ぎ いかならむ霜月終わりのもみじ葉や あはれなる冬の初めの午前様酒飲まねども頭ふらつき
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身を焦がしいつとはなしに散る紅葉 散らかりてなほあはれなる紅葉かな 顧みるわが愚かさや年の暮れ 紅葉せし木を見上げては彷徨える秋には秋の思いなるかな
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名古屋では、今頃になって漸く銀杏が黄葉しました。 日光が少し入って、露出オーバーしてしまいました。まあ、これはこれで。
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良い色に紅葉していたので撮りました。今年は、もう少し楽しめそうです。 最近は、写真ばかり撮っています。
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真ん中に見える、先が尖った建物がテレビ塔です。名古屋市役所の庁舎が見えます。現在、「名古屋城駅」となっている地下鉄の出入口の脇から撮りました。すぐ、真後ろには、悠然とした姿の名古屋城が控えています。
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おのずから赤く染まれるもみじ葉は性と死われに伝ふるごとく もみじ葉や女人のごとく色を変え別れを告げるごとく散り 令和二年コロナコロナで年は暮れ もみじ葉の池に散らかるしずけさや
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東京は疾くに紅葉したるらし名古屋は未だ緑の多き 街路樹の黄葉せるごと昔見し奥日光のモミジを思ふ 年の暮れ昭和を思ふ重さかな 目を射たるいろは坂なるモミジかな
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明治から見れば昭和は軽けれど令和の世より重くありしか もみじせし黄色に赤の庭の先
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ロマンチストだと言われて怒る人 ○ リアリストだと言われて喜ぶ人 ○ どちらも言葉に過ぎないということを 知っている人 ○ 三島由紀夫はロマンチストであったか、それとも、リアリストであったか これが、空漠たる問いであることを知るのは、大事なことである
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だだをこねる男一人にこの世界振り回されぬいとも危うき わがこころ一つになりて動くときわれは自分を意識せざりし
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紅葉狩り今日は親父の命日や うな垂れて秋を思ふか赤きバラ 我ながら不審なりけりなにゆえに中学時代かくも思ふや 中学は我にとりては人生の極めて悪き時代なりしが
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思い出はなにゆえ辛きことばかり我は何をか背負いたるやは 中学のわれの思い出いと暗き何故に幾度も振り返るかは 夏と冬入り交じりたる秋なりや この秋は逆戻りする季節かな まだらなり今年は紅葉遅きかな
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もみじせし銀杏見るたび父を思ふユーロブジーたる復員兵の 父の死の六十日後に逝きし兄いかなるやらん地獄天国 かなしげにわれを見つめる犬や秋 大いなる光は天の日に他なし <無季>
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この秋は乱高下する気温かなとっくり着ては脱いでおるなり 陽気よし今年は秋の長きかな 日陰のみ半分紅葉したる木や
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中日本初冠雪の便りあり わが思い知る人何処年の暮れ ※今日は、これだけしか浮かびませんでした。
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内田光子さんには、申し訳ないが、このモーツァルトの子供用の練習曲としてよく弾かれるピアノ・ソナタを、内田さんので初めて聴いたとき、思わず、笑ってしまったことがある。 その時は、内田さんについてよく知らず、国際的な評価を得ている日本を代表するモーツァルト弾きのピアニストであることは、後になって、よう... 続きをみる
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来年はいかなる年になるやらんさてもしつこきコロナなるかな 倒産と解雇相次ぐ晩秋やコロナの威力すさまじきかな 日米の通商貿易いかならむバイデンタフや苦労人にて バイデンにもしもの時がありしときハリス代役務まりぬるか カメムシや壁に張り付き動かざり
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人生に数式合はずAIの魔術の言葉むしろ占い 占いも数知れぬほどありにしがAI占いいずれ出で来や 人生や暇ありてこそ文芸に熱中したる俗中の真 裏庭にススキの靡く旧家かな
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人生に痛めつけられ五十余年それでも生きる目当てなけれど よく出来た言葉なりけり人生や色付くごとく枯れるごとくに ハナミズキ紅葉せしども味気なし ハナミズキやはり花なり春を待つ
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日本の自然は、そのほとんどが、人間の手が加えられて成り立ったものである。手を加えると言っても、欧米などとは、その手の加えられ方がまるで違う。 日本は、物事の流れというものを重視し、その流れに沿って、自然に手を加える。つまり、時代や社会というものと歩調を合わせて、自然と付き合うように手を加えようとす... 続きをみる
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高みより見下ろすごとく民主主義唱うる人の如何に多きか 生臭き政治の他にこの世には秩序もたらす仕組み無きやは アメリカの常識いずこ秋選挙
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南方熊楠の言葉である。 わたしは、ここ20年来、ある縁から、付き合ってきた友人がいる。友人とは言っても、わたしが家庭教師役で、彼は生徒役であった。わたしは、その付き合いを大事なものと思っていたが、コロナ禍のこともあって、疎遠となり、ここ十ヶ月ほど会っていない。仲違いしたわけではないが、電話連絡も途... 続きをみる
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分断が社会の中にありてこそ二大政党成り立つものに 日本の社会に分断ありや否や有りという人無しという人 政治上日本の分断在りけれどことばの他にさて見当たらず カマキリにおびえて道を譲る人
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アメリカのトップは誰になるやらん世界注目われも浮き立つ 民主主義お手本とする国ありや二大政党日本に合はず 民主主義いくら聞きても意味不明原理なるやは制度なるやは 大阪市無念の秋や都構想
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秋空の下に広がる野のごとき大きなこころ何処にかある 暴動の備えをしたるアメリカや政治の怖さまざまざと見る 満月の下にて本を読む人や
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一時代前のことだが、オノマトペはいけないと、盛んに言われたことがあった。これは何に由来しているかというと、他の外国語に訳しにくいのと、特に、ロシア語には、ほとんどオノマトペがない、にもかかわらず、近代ロシア文学はあんなにも高みに行くことに成功した。オノマトペが、いけないという理由としては、これ以外... 続きをみる
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真理をや手に入れにしとランボーの書くはまこととわれは信じる ランボーは詩を捨てにしが文学はそこで終わらずわれは詩を書く 詩作するときには常に詩を思うギラリと光るランボーの詩を 秋の夜たとえば耳を切るゴッホ