エッセイ きれぎれ草 59 <エコノミックアニマル等>
今でこそ、そうではないが、一昔前は、日本人のことを、エコノミックアニマルだの猿真似だのと、欧米人から、さんざん罵られてきたものである。日本人は、礼儀正しいところを持っているので、新しく台頭して来た、韓国や中国を、そのように罵倒することはないが。欧米人も日本人で飽きたのか、そうした罵倒は両国には控えているようだが。
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けれども、このエコノミックアニマルやら、猿真似やらという批判は、日本人自身に根深く刺さり、却って、日本人が日本人を批判するときの、指標となってしまっている感があるように思える。
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批判を真に受けるのも、ほどほどにして置いた方が良いようである。
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「腹が減ってはいくさは出来ぬ」というのと、「模倣は創造の母である」という言葉は、二つながら真実であって、誰に文句を付けられる事柄ではないとうことが、きちんと腹に入っていれば良いが。
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ともあれ、人間というものは、批判され続けて、反駁しないでいると、そうした真実をも、果たしてそうであるかと疑ってしまうもののようである。
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