エッセイ メタンハイドレート考 <新資源>
海底に眠っている、新しい資源として、注目され始めているメタンハイドレートだが、わたしは、とても不思議な思いで、この新資源なるものを考えている。
海底にあることは、分かっているのだが、この「燃える氷」は一体どのような、地球環境によって、形成されたものなのか。
石油が、何百万年か前の生物による化石燃料だと言うことは、常識だが、世間が言っているように、もし、石油資源開発に拠る、CO2の堆積が地球温暖化傾向の本当の原因だとしたら、このメタンハイドレートを新資源として歓迎することにも、ある一定の保留が必要となろう。
何故かと言えば、メタンはCO2より、遙かに地球温暖化を、加速させると言われている原因物質に他ならないからである。
それに、抑も、そうした物質が、何故、海底に広く分布しているのか。この物質の由来についの、科学者達のコンセンサスは、まだ、得られていないようであるが。
特に、地球環境について言うと、地球の地上についての知見は、科学は実に豊富であるが、地下については、本当のところどうなっているのか、科学的な知見は、まったくの未知であると言って良い。
人類は、恐る恐る、この物質の取り扱いについて、学んでいくことになるのだろうか。それとも、石油の轍を、踏むことになるのだろうか。
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