俳句 <涼しさ、広い町>
涼しさや漣の立つ広き池 広き池向こうの下なる広き町
Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春
文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正
涼しさや漣の立つ広き池 広き池向こうの下なる広き町
豊田駅ビルの合間に霞む山 青い池高い空なるその下に
春雨や池にはボートを漕ぐ姿 春の雨人まちまちの装いや 降り止みて町うるおいぬ春の雨
ウグイスの姿見えねど春は来ぬ 春の朝林を映す池ありぬ ウグイスの声に驚く通勤路
平穏な池の面に春の空 お笑いのテレビを消して空虚なる表情浮かべため息一つ
春の池ボート一艘急ぎ行く 丘の上遠くけぶれる春の町
丘の上豊かな水を湛えたる池は彼方に浄きを送る あかあかとわがたましいをときめかす笑み麗しき君のまなざし <変奏>
冬の朝大きな池にボート二艘 見上げれば駅の屋根にはジョウビタキ
冬の街大きな池を取り囲む 大安や明るき朝の冬陽差し
冬雀びっしり並ぶ電線や 池の面固く動かぬ冬日かな
霞む池五六羽雁の飛び立ちぬ 冬の池鏡のごとく日を写し
うす曇り鈍色かたし秋の池 人知れず夜を徹して虫の声
権力者権力に酔うおのずから人の理念に酔うがごとくに ダイヤモンド散らかるごとく春の池
おのずから赤く染まれるもみじ葉は性と死われに伝ふるごとく もみじ葉や女人のごとく色を変え別れを告げるごとく散り 令和二年コロナコロナで年は暮れ もみじ葉の池に散らかるしずけさや
今では、黄葉は散り果ててしまいました。今年は「もみじ」が遅く、あまり鮮やかな色に撮れなかったのが残念です。もう、冬ですね。
勤務先の近くの池で撮れました。 真ん中の白い線は噴水で、虹がかかっています。