拠ん所ない事情で、しばらくムラゴンは休みます。 どうぞ、悪しからず。
2019年11月のブログ記事
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本居宣長の政治論文です。「玉くしげ」のような後世に残るほどの政治論文をものしたのは、当時の学者の中でも、宣長ぐらいでしょう。ここで、宣長は誰憚ることなく、自分の所信を開陳します。殊に、百姓一揆についての情理を尽くした推論は、まことに説得力のあるもので、「今の世に取り沙汰あることは、少しも、下の責に... 続きをみる
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はてさても名を尊びぬ儒教なれども老荘の説もなかなかなりき 文筆はいかにも偉きルソーなれど為すこと見れば小人なりき 山肌のくっきり見ゆる秋の朝
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宮沢賢治は、たとえ雑草と言えども、その名前をおろそかにせずに調べあげ、自分の詩の中に用いたと言われていて、実際その通りであったろうが、わたしには、賢治の情熱はない。 現代詩は、はっきりと抽象的であって良いと思っているからだが、もう一つの考えとして、「読み人知らず」の伝統を受け継ぎたいと思っているせ... 続きをみる
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尾羽の青が鮮明で、てっきり鴛鴦<オシドリ>かと思いましたが、調べてみると、カモ科でも、色々な鳥が居るんですね。 ※みなさんのお陰で、カルガモだと分かりました。ありがとうございました。 短歌 調べても調べてもさてこの鳥の確かな出自判然とせぬ カルガモは軽鴨と書くと知りにけり序でに季語は夏なりと知る ... 続きをみる
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※縦横が反対になっておりました。縦に直しました。 道を歩いていると、そこだけという具合に、黄色い花だけに日が当たっていて、まるで、撮ってくれと言わんばかりの風情だったので撮りました。やや、幻想的な写真になったと思います。 名前は相変わらず、調べていませんが、花のつくりからして、キク科の外来種じゃな... 続きをみる
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日本は温暖な気候の国であるとは、誰が言い始めたことなのだろうか。 日本は、温暖な国どころではない。確かな文献によっても、夏は、日本人全体が夏バテするほど暑く、冬は、夏のままの格好で居たら、凍え死ぬほど寒い。 日本で、イスラーム文化のラマダーンに当たる、断食月が無いというのも、日本は、夏の暑さで自然... 続きをみる
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幕末から明治期にかけて活躍した勝海舟と榎本武揚を批判した書です。「痩せ我慢」とは、武士道を福沢流に言い換えたもので、これ以上、武士道を下落させる必要はないという、きっぱりとした言葉です。福沢は勝と榎本の両者を、旧幕臣の身であったにも関わらず、新政府の仲間入りをし高禄を食んでいるとは何事であるかと批... 続きをみる
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正確とは徳であろうか。 ○ 儒教思想では、正は八徳の中に数えられていない。 ○ 正確は、義や知から派生する性質と考えられると見て良い。 ○ 正は非常に大きな数を表す数詞の一つである。 ○ つまり、計算の中で活躍する言葉と見て良い。 ○ 計算は、どこまで行っても計... 続きをみる
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資本主義経済は、金銀に変わる貨幣として、紙を選んだが、これは、見事な応用問題の解き方だったと言って良いだろう。実質的な価値を持つ物体から、形而上的な信用を載せた紙幣への移行は、さしたる混乱もなく、滞りなく行われたようである。 そして、さらに時代は変わり、キャッシュレスの時代へと変貌しつつある。最初... 続きをみる
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散らかりてさらに流るる紅葉かな 街路樹の黄色に染まる佇まい アメリカにいとも無邪気な男ありダミ声侘しきかのボブ・ディラン
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あそこまで行ってみようよ小春日和 思い掛けず雪山見ゆる通勤路 突くところ他になきかは桜の会 かわるがわる朝の積雪見に行くを湯沸かしながら見ている私
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昔、冬に撮った写真です。 構図が、なんだかとても面白いと思って撮りました。月とカラスとビルの間合いが、いい具合なんじゃないかと自分では思っています。 一句 月を見るカラスの居たり冬の暮れ
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蹴つまずく出しっ放しの扇風機 おしなべて日本の秋は気まぐれや 紅葉を待ちわびる日のあたたかさ うつつ世に小春日和の幾日かあると思はばうれしかりけり
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これも、去年の紅葉の写真です。鮮明な赤と黄色が目を引くようです。 今年の紅葉が待ち遠しいところです。 一句 街路樹の紅葉葉写真におさめたし
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ボブ・ディランには 風がある つかんでもつかみ切れない風 われわれを連れ攫うでもない われわれをどこかに導くのでもない ただ 吹き抜ける風がある ああ 風が 絶え間なく吹いているのだよ この男の傍らには
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写真は、去年のものですが、ある大学のキャンパス内の紅葉です。大学内の木々は、手間ひまを掛けているので、紅葉も一際、色鮮やかです。 さて、今年はどんな具合に紅葉するでしょうか。 一句 人の心写せるごとく紅葉葉や
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どんな鳥居るかどうかを見に行けば山崎川は護岸工事や 白の絵の具落とせるごとく秋の雲 山々は紫立ちて秋日和
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おしなべて秋は短くなりにしを日本の四季は順を外れず PCに振り回されて秋日暮れ 地下鉄や隣は本を読む人ぞ
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両隣りスマホをいじる人ありてわれはぼんやり車窓を眺む 時により空調の風身にしむや 山肌の間近に見ゆる秋日和 街路樹の木の実はみんな鳥のもの
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ジョウビタキのメスの写真です。品のある姿が微笑ましくもあります。 一句 ジョウビタキ品ある娘を連想す
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仕事場の近くで撮った写真です。 一句 用水路まっすぐ秋の空映し ※似た句を前にも載せましたが、やはり秋の空がピッタリくるような気がします。
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愛知県のとある大学のキャンパス内で、撮った冬の人工池の写真です。 日本には、北海道の原野と富士山麓の樹海辺りを除けば、人の手の加えられていない自然というものは、存在しないというのがわたしの持論です。 日本の自然は、そのうつくしいところは、人の世話が欠かせないもので、この人工池などは、よくよく考えて... 続きをみる