冬の朝大きな池にボート二艘 見上げれば駅の屋根にはジョウビタキ
2023年1月のブログ記事
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数が苦手である。 以前、現金で払っていたときは、頭の中で計算して、いくら払えばおつりが細かくなくて済むか、すぐに計算できたものだが。 今は、カード払いに慣れてしまって、いざ、現金で払おうとすると、丁度良い数字が出て来ない。人間、やはり、数なら数用の頭を働かせないといけないようで、今は、ハクション大... 続きをみる
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「人間には、欲がありますから。」というようなことばを、会話の途中に、挟まずには居られない人は、往々にして、欲まみれな人間である場合が、ほとんどである。 ○ 「流れというものがありますから。」と、そのある流れから、自由であるような口振りで、喋る人は、どっぷりとその流れの中に、浸かっているも... 続きをみる
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味噌は、しごく扱いにくい食品だと思う。およそ、健康食品の中で、こんなに優秀で、長持ちのする食品は、他にないのではないかと思うが、あの粘着性が、玉にきずだと思うのである。 わたしは名古屋育ちだから、味噌は、きまって赤みそである。東京にいた頃は、信州みその白みそだったが、どうも口に合わず、また、あまり... 続きをみる
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山ありて動くことなきめでたさよ <新年> 帰り道冬の夕日はあかあかと
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冬の街大きな池を取り囲む 大安や明るき朝の冬陽差し
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地下鉄で洋書を読みし女子高生英語なりしが書名分からず 分厚かるペーパーバックを読んでおる女子高生は途中下車せり
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席を譲る若き人あり冬のバス 仏滅の日に来るらしき大寒波 あかあかとわが魂に火をつけし笑み麗しき君をさらはん <改>
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荒畑に雀群れなすにぎわいや うす曇り山ほの見ゆる冬の朝
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このブログでは、よく、「閑話休題」という言葉を表題に掲げている。お気付きの方も、居られると思うが、これは、明らかな誤用で、本来、こうした使い方はしない言葉である。 文章中に使う言葉なので、表題に持ってくること自体が、じつは、おかしく、脇道に逸れたときなどに、話を元の本題に持って行くときに使う言葉で... 続きをみる
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たとえば 誰でも知っている「省」という漢字、これは日本語では、音二つ訓二つ合わせて四つの読み方があるのだが、すべて言える人は、結構稀で、むしろ漢字を習っている小学生の方が言えるくらいである。 正解は、皆さん方に、少し、考えてもらいたいので、後回しにしたい。 それから、 「素敵」という漢字、 なぜ、... 続きをみる
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それぞれに夢の中なる冬の夜 雁一羽東の空に飛んで行き
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冬雀びっしり並ぶ電線や 池の面固く動かぬ冬日かな
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吉田さんが聞いたという小林のことばには、付け足しがあって、「独創的な思想家などというものは」ということばが、補足としてあるそうである。 わたしは、その文章を読み、ああ、これは明らかに思想上の相違だ、どちらもこれは譲れないところだろうと、直感したことを覚えている。 というのも、吉田さんの意見としては... 続きをみる
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両者とも、評論家と言われていた人だが、小林秀雄は文芸評論家、吉田秀和は音楽評論家として名高い人物である。 どちらの人を取るか、と、言われれば、わたしの中ではもう決まってはいるのだが、少し、この二人のことについて、述べてみたい。 小林の「モオツァルト」はつとに有名だが、吉田秀和が若かった頃、やはり、... 続きをみる
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霞む池五六羽雁の飛び立ちぬ 冬の池鏡のごとく日を写し
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人というものを、広く見渡してみて、先ず思うのは、普通の俗な人々がいかに多いかということである。 現今の社会は、やたらと創造性を発揮せよとか、独創を重んじるとかいうのだが、さて、普通の人にそうしろと言ってみたところで、創造性も何もなく、生活態度も知識も知恵も、何も変わり映えもせず、旧態依然そのままで... 続きをみる
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この書のこととなると、わたしはじつに様々な思いに溢れ、1、2回の記事で終わらせるのは、嫌なので、再び、書かせてもらいたいと思う。 次兄が横入りしたことや、また、この書の良さをまるで分からなかった、長兄もいたりして、色々騒がしい事もあったが、この書自体のことについて触れられなかったのは、とても残念な... 続きをみる
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平らかな山にんまりと人誘ふ 感動を分かち合うこと難しき兄弟とくに競い合いたり
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平凡な山笑ふ日の待ち遠し 春浅きけだるき午後の光かな
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山肌のつぶさに見ゆる冬の朝 ほの見える山の向こうの雪山や
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先の記事で、自分の兄がひねくれていた事を書いたが、ドストエフスキー自身が、また、たいへんなひねくれ者で、底意地の悪い人間だったことを、付け加えておかなければ、嘘になるだろう。 兄は読んでいないが、罪と罰のラスコーリニコフも、悪霊のスタヴローギンも、そしてカラマーゾフのイヴァンも、見掛けはなるほど、... 続きをみる
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自分の人生を、決定付けた本を挙げよと言われたら、わたしは、即座に上記のこの書を挙げる。 だが、この本は、わたしには複雑な、入り組んだといっても良い感情を喚起せずには、いない本なのである。 その入り組んだ感情を、自分自身整理する必要を感じるので、ここで、やや詳しく書いてみることにしたい。 わたしがこ... 続きをみる
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元総理殺した男に差し入れを続々入れる日本人かな われもまた宗教二世なりけるが恨むということむなしさを知る
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正月や急ぎ足にて過ぎにけり 正月の忙しく過ぎて月さやか
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引っ越して広き間取りの寒さかな 抗ガン剤一旦止めて三月経ち腫瘍大きくなりまさりたる
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杉や檜で、作られた弁当箱のごはんは、冷めてもうまい。というか、却って冷ました方が、おいしい。米櫃は、その応用問題を解いたもので、これは、それら使われている素材が呼吸しているせいで、ごはんをちょうど良い湿気で、保つからである。 服も同じで、特に冬など、ウールなどでできた服は、皮膚をちょうど良い温度と... 続きをみる
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あかあかとわがたましいを燃やしたる笑みうるはしき君をさらはん ここ何年凝った賀状の無くなりぬ
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旧友と三年振りの新年会 賀状にて年賀じまいをする人や
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正月や机の上は散らかりて 三が日ときおり急ぐ車かな 新年の計は変わらず立てねども
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お年玉あげる相手のおらざりき 窓開けておだしき初日差し込みぬ ※今年もよろしくお願いします