雨降りて陽射しまぶしき朝まだき秋とも冬ともつかぬ季節に もみじ葉や見事なれども冬来たる 天気雨朝降ることはめずらしき
Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春の人気ブログ記事
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西郷をかんがえるたびかく思ふかかる人物敬す他なし 電車にてスマホ見る人本読む人サラリーマンは寝ておりぬなり 秋夕日雲より覗く赤さかな
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日本の暑さ寒さはまず慣れぬされども愛づるかかる自然を もみじ見しじわりと沁みる色ありぬ ふと見上ぐビルの谷間にオリオン座
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この年は小春日和に恵まれぬこれまた言わば異常気象や 有り難しまいにち小春日和かな 贅沢や小春日和が二週間 川べりに一葉残れる冬紅葉
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ご存知の方は、少ないと思うが、フランスにユダヤ系のベルクソンという哲学者がいた。この人はまた、ノーベル文学賞受賞者であるが、その作品の難解性もあってか、あまり知られていない。 フランスの、例えば、サルトルやカミュという人なら、一度でも、その名前を聞いたことのある人は多いと思うが、ともかく一般には、... 続きをみる
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思い出す親父はわれを殴りしがわれは手を出すことはなかりし はてさても動き分からぬ微生物コロナ減れども不気味なりけり 滅びゆく心にしみる風のありぬ
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自由なり民主なりける主流派は社会主義なることば使わず コロナウイルスまるで意思あるもののごとく国々に依り感染区々 秋の日の小さな虫や鳴かぬけど
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日本の自然はうつくしい ○ 重層的でありながら繊細 その上に強靱 そうして何よりも調和的 全体は、細部のため、細部は全体のために しかも、まったく作為を感じさせない ○ まるで、モーツァルトの音楽のようである
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小説は善意のウソ ○ 人間はギリギリが好きな生き物 ○ 音楽 剥き出しの芸術 今は、録音技術が発達しているから、そんなに感じないが。音楽は、そこに、演奏家が居なければ、とても成立し得ない芸術であった。これほど、時空を共にする、いわば運命共同体のような芸術は、他に、演劇があるのみ... 続きをみる
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軽石の自然災害恐るべしプラスチックがかわいく見ゆる 人間は愚かでよろし出世せばかしこき者ほどウソを重ねる 今日明日何をするかや秋深み
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あり余る才能あれど金も名もいらぬとせしは良寛和尚 ピアノなる一音の如き静夜かな 気が付けば0時過ぎたり秋の夜
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表現の自由というはどんな意味誰に聞きても言葉を濁す あはれ蚊の飛んできたりし枕元 あはれ蚊を叩かずにおく夜更けかな あはれ蚊や叩きたくなし寄りけれど
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一群のコスモス赤く色付けり 雲の上に秋雲ありて日の差しぬ 民主主義後生大事に抱えたる人に聞けどもその意味知らず
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秋の寒さ忘れていたりこのところ 秋なれど残暑ようやく一区切り 秋風や急ぐがごとく泣くごとく 音楽をたとえば風の鳴くごときアートにせしはバッハなりけり
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人間は悪夢を見たいとさえ願う、動物である。 ○ 経済学は、時代というものに強く制約される学問である。「見えざる神の手」は、時代に依って、否定されるべき言葉である。 ○ 人間は、いつの時代でも、神を必要とする。人間自身が、神でないからである。
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ウィルスはいとも不思議な動きをする命特にコロナの動き分からず 日本はにおいにうるさい民族や無臭は何故にそれほど良きか 曼珠沙華腕を捥がれしごとく咲き
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今も、同じように説明されてるかも知れないが、以前は、地球を説明するのに、林檎を使って例えられた。 地殻として、様々なプレートが張り巡らされていて、それが、ちょうどリンゴの皮に当たるのだという説明だった。 それで、地球を論ずる科学者に言わせると、地球規模の大きさになると、海というものは、地球の上に、... 続きをみる
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般若心経の漢訳版では、わざと元の言語の発音のまま、漢字に写し、敢えて、訳を示していない箇所がある。 これは、思うに、とても賢い訳し方であって、例えば、コーランに書かれた謎めいたA.L.M風の趣がある。この3字は、まったく解しようがない記号であって、イスラーム圏では、どのような解釈もゆるされていない... 続きをみる
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ドストエフスキーは、読者がおよそどの位の時間で、自分の小説を読むのかを、勘定に入れ、その上で、時間感覚を自分流にねじ曲げて書くという、離れ業をやってのけている。 ○ 武士道は他の思想<これは外来種であっても良い>の、いわば急所となる本質的な部分を、取り入れながら、発展していくという極く稀... 続きをみる
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ままならぬ世間と言えど直向きに情理を尽くし語らふ人よ 武士道に芯はあらざりサムライの心そのまま仕うるが良き
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列島をかすめて通る野分かな 横たわる銀河を見たし佐渡島
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陽はしばし雲一片に遮られすこし涼しき風吹き渡る 川ありて風身に染みる日暮れかな
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柿の実のやや色付ける隣家かな 夏と秋せめぎ合いたる長月や 9月下旬大きな台風来たるらし伊勢湾台風やはりその時期
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自民党は、総裁選争いで賑やかな様子で、傍目で見ていても、誰が、総裁選を勝ち抜いて総裁になるのか、興味が尽きないようなところがあるが。 そういうわたしは、昔から、競争というものが、苦手である。わたしには、友人はいるが、ライバルというような人は、いない。わたしはごく小さい頃から、そういう人を作って来な... 続きをみる
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当たるとも当たらぬとても占いの言葉は軽く受け流すべし この青さ何に比べん秋の空 名月を背中に受けて帰り道
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一対の極楽とんぼ宙を舞いそれを食ひたるモズの嘴 身に染むや風吹き抜ける地下通路 見上げればうすく尾を引く秋の雲
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秋の鳥するどく窓を横切りぬ ※今日は一句しか浮かびませんでした。
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御器かぶり新居に見つけもの悲し やや冷えしからだを風呂に泳がせぬ 占いは信じるものにあらざりき当たる当たらぬいささかのこと
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今日、二回目のワクチン接種を受けました。今のところ、強い副反応はなく、打たれたところが少し、疼くくらいです。 わたしは、あともう少しで、高齢者の仲間入りなものですから、クーポン券が早く届いたので、やや、早めの接種となりました。 ただ、副反応は2回目の方が強く、それも、接種の翌日から出易いのだそうで... 続きをみる
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コロナ禍に尚も大雨来たるかな災害列島日本なりけり 風鈴は見当たらねども音恋し
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若気の至りは、まだ可愛げがあるが、年寄りの冷や水は、単なる嫌味である。 ○ 年を取っても、その年の分だけの考え方を持っている人は少ない。「まだまだ、若いもんには、負けん。」これでは、若い者と同じレールの上に乗っているだけである。 ○ 「人間は、成熟がすべてである。」とは、シェイ... 続きをみる
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教育やオリンピックによく出で来る理念なる語を我は信ぜず 風ふかば夏の切れ目とおもふかな 吹き渡る秋目覚めさすミストラル
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よく、聞かれることであるが、人間は、ナチュラルなものかそれとも、反自然的なものかという問いがある。 ○ 多くの人は、反自然的なものだということに賛成するもののようであるが。だが、これは命題の立て方が、いけないのだろうと思う。 ○ 人間は、自然なものでもなく、反自然なものでもない... 続きをみる
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旧約聖書はあら削り ○ 新約聖書は行き過ぎ ○ コーランは中道を目指す ○ わたしの読み方 コーランは旧新聖書よりももっと、論語に似ている。 その信仰のあり方を除いては。
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ゴッホの「ひまわり」は有名だが、有名だからと言って、いつまでも見続けられる絵というものではない。 わたしは、よく思うのだが、自分の家に、ゴッホやピカソなどの、絵のコピーや複製や本物でも構わないのだが、それを、よく、見えるようなところに飾っているような人は、一体、どういう神経の持ち主だろうかと疑って... 続きをみる
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ときによりすぐれば民の嘆きなり八大龍王あめ止めたまへ 鎌倉右大臣実朝の名歌であるが、最近、大雨による被害が相次いでいるので、引用したくなった。 実朝については、小林秀雄の名評論がある。大戦当時、「無常という事」連作の一つとして書かれた有名な著作である・ 実朝の歌には、異様な暗さがある。この親類に暗... 続きをみる
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何処にか行かむとするや世の中は分からないまま動いて止まぬ バスを待つ停車場には蜘蛛おりぬ
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最近、思い掛けなく、コメントを多く頂いていて、どう返信したものやらと、色々かんがえているところです。 ある意味で、嬉しい悲鳴です。できる限り、返信したいと思っております。 遅れているのは、仕事が少し忙しくなったことも、一因です。 もう少し、お待ちいただければと思います。
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忙しい人で、あまり料理に手間を掛けたくないという方は、卵掛けご飯というものを、よく召し上がられるのではないかと思いますが。 この卵掛けご飯に、海苔を加えると完全食になるということを、ご存じでしたか? 栄養の面から見ても、これほど、よくバランズがとれ、また、様々な人々によく食べられる完全食というもの... 続きをみる
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一難が去って一難また来たり二重に来るよりまだましなりか 梅の実や取る人なくて散らかれり 実を付けぬソメイヨシノのはかなさや
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短歌をば捻り出そうと苦吟せどわがボンクラな頭なるかな 見上ぐれば入道雲の背や高し ハッとする突き抜けるほど青い空
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現今、いや現今だけではなく、第二次大戦以降そのままだと思うが、やたらと、精神論はいけない、もっと具体的な技術や科学に依拠した論でなくては、ならないと言うような意見が、いつの間にか、まかり通っている風潮であるが、わたしは、このことにどうしても、ある疑念を抱かざるを得ない。技術や物質に依拠すれば、論は... 続きをみる
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何でもない町の一風景です 一句 平年の気温に戻りたる初夏や
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個人的なことで、申し訳ありませんが、また、わたしのブログの一部を盗用し、ブログをUPしている人がいます。 「Hide おすすめ本 ブログ」と入力すると、有難いことに、非常な検索数にも関わらず、わたしのブログがトップで現れます。 それで、続いてのその下に「greeen hide 父のブログ」というわ... 続きをみる
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わたしは、少々長い題名をブログ名にしていて、このブログを読む方を、若干戸惑わせているかとも、思っているが、なにせ、わたしは束縛されたり命令されたりするのが大嫌いで、自分のやりたいことを自分勝手にできる、このブログという形式は、とても気に入っている。 二宮尊徳は、本について、こうしたことを言っている... 続きをみる
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この辺り小鳥の多き道なりし今日は燕が掠め飛びたり 顧みるわが運命の過酷さを然りと言えどなほ生きぬべし 新緑や鳥囀るも名を知らず
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わたしは、テレビのニュース報道は良く見る方だが、コロナ禍に関しては、日々の報道が過熱し過ぎていると感じている。 何故、メディアは挙って、人々の不安をこうも煽るのだろうか。池江璃花子選手に五輪出場辞退を要求するメールを送りつけたトンチンカンな人もいたようだが、この人などは、明らかに、コロナ禍の過熱報... 続きをみる
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自然とは恵み深きも怖きもの誰もその根を知る事なきを 今ははたガンにて死ぬる人減りぬそうと思はばコロナ禍になり 初夏の花咲けどコロナの憂鬱や
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カキツバタショウブかアヤメいやアイリス 赤きバラ両雄並び立つごとく 都会の猫は、するどい目が印象的です
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憲法は国の基本と言いしかど有事の秋は軛となりぬ 基本的人権の語義如何ならむ拡張するは日本の通弊 地球より重き一命ありはあり人死なぬ日はまるでなけれど 初夏なれどウィルスさらに威力増し
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読むたびに新しきもの詩と言うべき書かれしものがすべてなりけり 例えずも詩とは幾度も読めるもの五度ほど読みて止みぬ本物 初夏の空時に自然は詩と化せり
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深浅を問はばインテリいと浅し悟りや迷い知らぬ顔にて 知らぬ間に世間インテリ持て囃すインテリゲンチャ消え去るままに インテリは高学歴に関わらず知識を衒うみながインテリ 藤の花雨に打たれて散らかりき
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定義とはことば遊びに異ならず議論好きのみうるさく言ひぬ その言葉いかなる意味か問い質す語釈はほど良きころに止みなむ 議論をば好む者ほどものを知らず知らざることを知らざるとせぬ 芍薬と牡丹の違い忘れけり
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抽象をたとえて言はばモノトーン線の浮き出る物象なりや 数字とは近代社会の抽象や選挙制度は人を数にす 白い街名古屋なれども藤の花
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3.11 気の遠くなるような悲しみの日の夜 戦慄するほど見事な星空があった 夜空とは こんなにもわれわれに近い さまざまなことを語り掛けてくる 星々で 溢れ返っていたものか おお 果てしない哀しみを映す 鏡のごとき夜空よ うつくしい星空であるほど われわれはあの日を思い出さずにはいない
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芍薬の如き傾城いずこにや 人の庭ですが、とても見事な芍薬でした ※事情により、写真は削除しました。
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忖度の元を正せば良い意味ぞ政治家たちは言葉を荒らす 若葉生えなほやわらかき緑かな 萌ゆること今はた意味を違えたり
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寄り道をなんだかしたくなる通りこの春の日を楽しみてむや 心にはいつしか消え去る人ありて逆も真なり我また然り 梅桜ツツジに続く葉桜や
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雨上がりの朝の街 アロエの花だと思いますが、珍しいと思い撮っておきました
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現今、世界は石油に変わるエネルギーを求めて、四苦八苦しているが、これが、非常に無理な注文であることを、色々とかんがえたりしている。 ある方のブログで、もし、電気自動車があのドカ雪の最中に、立ち往生でもしたらどうなっただろうかと疑問を呈して居られたが、わたしは、なるほどと、ひどく納得したものだった。... 続きをみる
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長いこと使っている、パソコンなのだが、何か動作が重いとは感じていたが、こんなものかなと思い、そのままにして置いた。 それで、新しく、持ち運び用のパソコンを買ったのだが、動作がじつに素早い。エッと思い、メインのパソコンをよくよく見ると、メモリ数が4GBで、これでは遅いはずである。 ああ、原因はこれだ... 続きをみる
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何年か前のユキヤナギです。今年も、そろそろ咲き出す頃でしょう。 この花の名は調べても、分かりませんでした。春先に咲く花です。風情が良かったので、撮りました。
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ニュースによると、なんでも、Microsoft社が中国からの、大規模なサイバー攻撃に遭っているらしく、そのせいもあってか、ネットの接続状況がとても悪い。 インターネットは、元々、ある箇所を攻撃されても、通信が、網のように張り巡らされているから、外からの攻撃には強いはずだが、中枢をやられると、やはり... 続きをみる
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白いバラです。名古屋の公園内に咲いていました。 赤い月です。撮った時期は忘れました。
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公私ということが、あまり言われなくなった。ある百貨店王が言った言葉がある。 デパートは公共財たれ。 ○ 実業家たちは、ことばの人ではないから、残されたことばはじつに、少ない。 ある原油調達の達人が言ったことば、油人たれ。と。 ○ やはり、公共というものが、言外に含まれている。 ... 続きをみる
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アカウント未だ分からぬこと多しウィンドウズの思考奇妙や 川の名は知らねど春の流れかな パソコンと格闘したり春一番
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バッハのマタイ受難曲は、一般に、メンデルスゾーンの初演で、日の目を見た曲と言われている、バッハの真骨頂が発揮された曲として有名であるが、なるほど、世間的にはそう見て差し支えないかも知れないが、初演という歴史的事実については、わたしはその説に、いささかの違和感を持つ者である。 メンデルスゾーンの功績... 続きをみる
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現代科学は物質的な絶対性はあると、証明したかに見える では、心的な絶対性はないと、なぜ、言い切れるのだろうか ○ 広々とした空虚 わたしはそこにどんな夢を紡ごうか
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自己という暗がり背負う五十代成熟すとは影長きこと 新春の思いは晴れずコロナ禍や 自己という闇を見つめて去年今年 ※このご時世、俳句や短歌も、どうしても暗くなりがちです
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クレンペラーという指揮者は、この曲は、音楽が鳴っている箇所は、ほぼ一時間ほどであるから、レコード一枚分で宜しいと、音楽が鳴っていない箇所はすべて削って、レコード一枚にして、世に問うたそうである。 クレンペラーという人は、大指揮者で、この人がいたお陰で、確かNBCオーケストラという立派な交響楽団がで... 続きをみる
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しばらく、ブログを休んでいました。失礼しました。 前に、キャッシュレス貨幣について、触れた記事で、量子コンピューターが導入されるなら、その桁外れな計算能力によって、暗号のような鍵のついた貨幣は、再び紙に戻らざるを得ないという意味のことを書いたが、テレビで、量子暗号通信なるものを報道していた。 これ... 続きをみる
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このオルガン曲は、わたしも、ご多分に漏れず、中学の音楽の授業で、初めて聞いたのだが、初聴したときの感想は、よく覚えている。 こんなに大きな曲なのに、なぜ、小フーガなどと「小」という題名がついているのだろうという違和感が先に立ったものだった。 4、5分ほどの曲に過ぎないのに、この圧倒的な大きさは、い... 続きをみる
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文科省は、「一所懸命」を「一生懸命」に改めたが、これは若い人ではなく、多くのお年寄りが、書き間違いをしたからである。 現在、多くの老人が誤って使う言葉に、「汚名挽回」がある。これは、汚名返上と名誉挽回をごっちゃに覚えてしまった明らかな間違いなのであるが、とても多くのお年寄りが、勘違いして覚えている... 続きをみる
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鳴き交わす鳥の言葉は知らねども急いて居るらし冬来たるかな 見上ぐればビルの上なる冬の月 散る紅葉風の流れに従いて
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もみじ葉の散るのも知らで日を跨ぎ いかならむ霜月終わりのもみじ葉や あはれなる冬の初めの午前様酒飲まねども頭ふらつき
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良い色に紅葉していたので撮りました。今年は、もう少し楽しめそうです。 最近は、写真ばかり撮っています。
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おのずから赤く染まれるもみじ葉は性と死われに伝ふるごとく もみじ葉や女人のごとく色を変え別れを告げるごとく散り 令和二年コロナコロナで年は暮れ もみじ葉の池に散らかるしずけさや
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だだをこねる男一人にこの世界振り回されぬいとも危うき わがこころ一つになりて動くときわれは自分を意識せざりし
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野に寝そべり 黄色い花を見上げてみる 高い空へまっすぐに首を突き上げ 花は天になにごとかを告げているよう 大地の息吹きを背中に感じ 我に返ったようにわたしは思う 花は大地の言葉を天に届ける 明らかな徴ではないか われわれにはそれを表現する使命がある おお 名も知らぬ花
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この秋は乱高下する気温かなとっくり着ては脱いでおるなり 陽気よし今年は秋の長きかな 日陰のみ半分紅葉したる木や
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中日本初冠雪の便りあり わが思い知る人何処年の暮れ ※今日は、これだけしか浮かびませんでした。
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現代、よく「自分を表現しろ」とか「自分を出せ」とか、盛んに言われるが、わたしは、少し、薄気味の悪いというか、ある意味でどうかしている風潮のように感じている。 当たり前なことを、言わせてもらえれば、自分などというものは、そもそも、取り立てて言うに足りないものであるのは、動かぬ常識と言っていいものだろ... 続きをみる
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わたしは、専門家という人は尊重している者だが、文芸や芸術においては、専門というものを信じられない人間である。その道のプロとは、昔言葉に過ぎないと言ったら言い過ぎかも知れないが、文芸を鑑賞するとき、どこに、専門センスが必要な文芸や芸術があるだろうかとかんがえてしまうのである。 素人とは言うが、現代の... 続きをみる
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まごころは八重の衣に包みてし袖なる手には文を離さじ 中世をいかに遠きと思へども人やは同じ心なりけり 鈴虫の声澄み渡り寝つく夜 珍しき鳥の声せし秋来たる
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女性の胸の良さは、大きさではなく、その佇まいにある。 ○ 性という仄暗さ ○ かつて、わたしは、性を闇と表現していたが、今、改めて思い返すと、男女の間に見事な橋が懸かっているとき、そこから、ほのかな光が差しているのが感じ取ることができる。 ○ 性は闇とは、未成年か不倫... 続きをみる
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以前にも、江戸時代の記事で触れたが、日本の江戸時代には、じつに目を見張るようなものがある。 その一つが、塾である。家康は、国教として儒教を選んだのだが、神君と呼ばれるだけあって、この選択は非常な慧眼以上のものがあると言って良いだろう。 平和な時代の教えとして、これに勝る教えはないと、とてもするどい... 続きをみる
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常緑樹の葉に月の光が落ち 露の滴りのような瑞々しい楽音となる わたしの心は泣いているのか ※同じく大学を卒業した年の短詩です。 UPすることにしました。
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ともかくも日本は道に事欠かずいつの間にやら歩いておりぬ 若き人こころ焦るな美は女神礼に拠りてや美しさ増す 飛ぶ鳥の真下に見ゆる秋の町 <若いときの句を、若干変えたものです>
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もの言はぬ人人乗せて地下鉄は秋の下道くらきを走る 目の前をトンボウ二匹戯れ合いぬ 空地ならん四五十匹の赤とんぼ
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女の子集いて何を話すやらんたわいも無きことかぎりもなしを 稀なれど見栄を張らざる女ありもののあはれを知る由にして ちらほらと赤混じりたる楓かな
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わたしは、一人暮らしで、よく自炊をしているが、最近はあまり面倒なものは作らない。前は、カレーなどを作って、よく食べていたが。 それで、思うのだが、カレーのルーは、どうしてまた牛肉のときも、豚肉のときも、鶏肉のときも同じなのだろうと、首をひねるのである。 現今、これだけ、食生活が豊かになったというの... 続きをみる
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信じられる人のなき人多けれど自ら見る目ありやなしかは 楽しみに惹かれてまるで人を見ずその楽しみや如何なる楽しみ 友だちはじつに多くの類いあり親友悪友ただの友だち あらし来て熱暑の町を洗いけり
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わたしのブログ名は、上記の通り、「Hideのおすすめ本・・・」で、ハンドル名(こういう言い方でいいのかな)は、Hideharuであるが、これはわたしの実名ではない。 ブログをはじめるとき、どうしたものかと、色々と名前は考えたのだが、やはり、わたしの尊敬しているひとから、名前の一部を取ろうと、それで... 続きをみる
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「知は力なり」とは、イギリスの哲学者ベーコンのことばであるが、儒教でも、「知」を徳として五徳の中に入れている。 西洋と東洋では、知というものの捉え方がまるで違っていると言って良いが、そうした大きな話は、置くことにして、大まかに、東洋では知恵を主眼とした「知」で、西洋では理論を主とする「知」と取って... 続きをみる
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性は闇闇は底なきものなるを愛死に通ず女は知れり 情熱をいとも尊く言う人や平常心のなきを愁ふる 馥郁と夜の深きに桃実る
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来し方を振り返りしかど何もなき砂漠をふたたび歩き行かむと 絶え間なく時は流れる滝の音 蝦夷梅雨はまだ明けぬかや天気予報
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絵を描いてぼやけて見える景色かな老眼鏡はいつから掛けしか 友を見てわれの年齢知らされぬうかうか生きし五十余年や 俳人や枯野の似合う人なりき 荒れてなほ向日葵の咲く人の庭
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幻日と名前は知れど現実に見しは皐月の午後のことなり 振り向かぬ男は無きに等しきを権威権力美女金名誉 夏夜明け小鳥囀る林かな