Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春

文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正

エッセイ ブログ名のこと <おすすめ本とエッセイetc>

わたしは、少々長い題名をブログ名にしていて、このブログを読む方を、若干戸惑わせているかとも、思っているが、なにせ、わたしは束縛されたり命令されたりするのが大嫌いで、自分のやりたいことを自分勝手にできる、このブログという形式は、とても気に入っている。


二宮尊徳は、本について、こうしたことを言っているそうである。「本というものは本棚に並べられれば、氷のごときものになるもので、それらの本を、どれだけ自分の胸の火で溶かせるかに掛かっている」と。そうして、さまざまに本を読んできて、これは納得できる言葉だと思ったのは、「人は、どれほど頭が優秀な人であろうとも、300冊くらいが、本当の意味で、その人の糧になっているものである」という言葉である。


ある学者が、提出している論文なりを読むと、巻末に、どれだけの本にお世話になっていたか書いてあったりして、博学の風を装っているが、あれはほとんど、辞書のように引いているだけなので、感心したりするのは無用である。


そういう考えもあって、わたしの「おすすめ本」のコーナーは、300冊を目処に書いてきたのだが、それも越え、エッセイの数の方が多くなってしまった。


何も、300冊という冊数に拘らなくても、良いかも知れないが、わたしのこの「おすすめ本」を手引きにして、本を読もうという人が現れたら、わたしはとても嬉しいと同時に、そういう人には、本は、一万冊は読んで欲しいと、わたしは言うことだろう。


「万巻の書を読み、千里の道を行かずば画祖となるべからず」という言葉がある。これは、絵を描く人に向けて、言われた言葉であるが、文句なく本が好きであるような人は、一万冊、それも、手応えのあるさまざまなジャンルの良書を読んでいただきたいのである。


それと、これは七、八冊ほどで良いが、繰り返し読む愛読書を同時に持っていて欲しい。