Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春

文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正

エッセイ 脱炭素社会という無理筋

現今、世界は石油に変わるエネルギーを求めて、四苦八苦しているが、これが、非常に無理な注文であることを、色々とかんがえたりしている。


ある方のブログで、もし、電気自動車があのドカ雪の最中に、立ち往生でもしたらどうなっただろうかと疑問を呈して居られたが、わたしは、なるほどと、ひどく納得したものだった。


走行距離が伸びたとか、良いことばかり、メディアは取り上げるが、そうした緊急時には、電気自動車はまったく頼りにならないことは、よくよく想像することができた。


わたしは、以前の記事で、脱炭素社会について、社会の趨勢とは若干違うことを述べたが、この考えは今でも変わらない。


人類は、そんなに素早く、現在広く普及している、効率の良い石炭石油に変わる、代替エネルギーを得ることは、できないであろうと思う。


電気エネルギーにしてからが、その最も効率が良く、安価で済むのは、石炭石油に拠るものである。それらに頼らないとしたら、後は、原子力エネルギーに拠るものである。再生可能エネルギーは、価格が高く、効率が悪過ぎる。


そうして、良く聞かれる、地球温暖化に関しては、わたしはこう言いたい。人類はそんなに詳しく、この壮大な地球のことをしっかりと、知っているとでも言うのだろうか。慎重で真っ当な科学者は、地球温暖化は一つの仮説に過ぎないと、何度も繰り返して、言っているというのに。騒ぎ立てているのは、政治的な御用科学者ばかりである。


わたしとしては、バイデンさんや菅さんの言う脱炭素は、かなり高度な政治的判断のように思える。高度なというのは、無理を承知で言っているという意味である。


政治家は、世論というものの力を無視して、政治というものを執り行うのは、できない相談だからである。