俳句 <傘、梅雨>
梅雨晴れや日傘代わりの雨傘を 梅雨半ば晴れるか降るか忙しき
Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春
文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正
梅雨晴れや日傘代わりの雨傘を 梅雨半ば晴れるか降るか忙しき
山なみや四重五重に霞みけり 印象に残る絵なれど画家知らずわれは名画と思ひけれども
AIは計算すれど考へぬ身を以てこそ直にかむかへ 米中の対話始まり慶賀なる習近平と話すや否や
窓の外小鳥遊べり青もみじ 水田やひとり佇む女かな
愛平和呪文のごとく唱えれどしあわせ何処平安どこに 客観的客観的と言いたれど主観ならざる客観はなし 道もなき暗き世なれど月光のごとく明るき君のほほ笑み
マスコミにたぶらかされて幾年月アメリカ借金日本の十倍 この年も共和民主のプロレスはどちらも譲り元の鞘にや 日本は経済大国さりながら鼻輪の付きし牛のごとくや
大震災何故なるか起こるのは左派政権時村山に菅 村山の時に阪神大震災東日本のときは菅なり 有り得ざるポイント数になりたるはボットと思うひと日で一万
前の記事で、「愛」について、若干、言及させてもらったが、わたしはこのことばを単独で、使おうとすると、どうしても気恥ずかしい気持ちが起こってしまうので、今回も、括弧付きで、使わせて貰うことにする。 西洋の「愛」は対等か、対象が拡大された者への愛情と書いた。「汝の敵のために祈れ」というキリストの山上の... 続きをみる
政治的な理由で、埋もれていた歴史が、最近になって、ようやく日の目を見るようになってきた。上掲のウズベキスタンのナヴォイ劇場建設の件も、そのひとつである。 太平洋戦争後、日本軍の多くの部隊は、ロシア兵に拘束されシベリア抑留になったのは、知られている。その兵士たちは、シベリアだけではなく、ウズベキスタ... 続きをみる
インカ帝国やローマ帝国、またエジプト文明などは、石造技術については、驚くほど優れた技術を持っていたことについては、皆さん、ご存じの通りである。 わたしは、そのことについて、少し別の角度からかんがえてみたいのだが。この技術は概ね社会のインフラに集中された。インカなどは鋭角に切り取られた石さえ自在に使... 続きをみる
ポンコツな人との対話苦痛なり深まりもせずまとまりもせぬ つまらなき教育テレビの歴史もの人を見ずして資料のみ見し 歴史学権威主義者の巣窟かふんぞり返る教授なるかな 踏み込んで人を見る人居らざれば歴史学とはいとも虚しき NHK歴史は娯楽なりけるかいっそ歴史に頼らぬが良き
わたしが、大江健三郎さんのことを知ったのは、小林秀雄の著作を通じてであった。小林秀雄は、晩年、大江健三郎さんについて、少し書いた文章がある。それで、この人に興味を持った。 浪人時代は、大江健三郎の暗さが、ちょうどよくそのときの心境にマッチしたこともあって、就寝前に、彼の短編小説を読んでから、寝るの... 続きをみる
ふくらみて風切り損ねたる燕かな <字余り> 水源に湛えられたる青き水流れ行きけり彼方の町へ 自動車を社会のガンと言う人ありならば今の世危篤状態
観念の上に観念積み重ね自壊したるは民主主義者や 民主主義社会主義などうるさきは言葉の遊び出でずなればよ 民主主義民主主義とや叫ぶ中本性出で来悪しき欲念 世の中を変えんとするは機を見るべし時ならざれば変わることなし 山上も木村も同じ筋違い怒りに委せ殺人是とす 興味もて相手の話聞きてこそ何かが変わる糸... 続きをみる
シェイクスピアの劇は、どれも早く進行するという印象があるのだが、その中でも、四大悲劇は、特にスピーディであると言って、良いようだ。 総行数で、もっとも長いのが、ハムレットであり、もっとも短いのがマクベスであるが、どちらも、科白が、畳みかけるように流れていく。リア王やオセローも、この点、同断である。... 続きをみる
バイデンやいつの間にやらトランプ化自国第一日本どうする アメリカはいつも世界を振り回す大国なれど正義はありや
シェイクスピアの四大悲劇と呼ばれるものに、ドストエフスキーの諸作品を照らし合わせることは、よく為されることであるが、改めて、ここで照合してみたい。 「ハムレット」は「罪と罰」、「リア王」は「白痴」、「マクベス」は「悪霊」、「オセロー」は「カラマーゾフの兄弟」という具合で、確かに、これで間違いないと... 続きをみる
厚着薄着それぞれなりし春半ば どの人の手にもスマホや春電車 マスクせぬ者われのみや電車内
学問とは、ものに行く道であって、自分に向かう道ではない ○ 自分を対象にして、道を踏み謬らないのは、ソクラテスやゲーテやルソーやユング、明恵や芭蕉のような選ばれた天才たちであって、われわれ凡人は、よろしく自分以外の何ものかに、向かうべきである ○ 自己実現ということばが、本家の... 続きをみる
叡山で、智慧第一と称された法然が念仏を護持し、自らを、頑愚とした日蓮が題目を第一とした ○ 当時、仏教は単なる思想ではなく、人々の生き方そのものであったことを、念頭に置いておかなければならない ○ 天皇を神格化としたとされる「神皇正統記」は、日本の思想に拠ったものでなく、仏教を... 続きをみる
日本の企業が、世界で受け入れられているという事実は、技術が高いということもさることながら、宗教的な面で、まるで無風、つまり、背後に布教の意思をまったく持っていないことによる。 そもそも、日本人は自分の国柄の宗教を、併合下の朝鮮また中国を除いて、他国に持ち込むという歴史を持っていない。 日本の技術や... 続きをみる
考えることの多くは儚しをそれでも思ふ人間なれば 風あれど日日に春めく尾張かな
AIをいかに便利と使えども如何なるやらん逆に使われ 単純な疑念なれども敢えて言ふAI頭脳は人格ありや メリハリはブログで付ける春浅し
味噌は、しごく扱いにくい食品だと思う。およそ、健康食品の中で、こんなに優秀で、長持ちのする食品は、他にないのではないかと思うが、あの粘着性が、玉にきずだと思うのである。 わたしは名古屋育ちだから、味噌は、きまって赤みそである。東京にいた頃は、信州みその白みそだったが、どうも口に合わず、また、あまり... 続きをみる
地下鉄で洋書を読みし女子高生英語なりしが書名分からず 分厚かるペーパーバックを読んでおる女子高生は途中下車せり
それぞれに夢の中なる冬の夜 雁一羽東の空に飛んで行き
両者とも、評論家と言われていた人だが、小林秀雄は文芸評論家、吉田秀和は音楽評論家として名高い人物である。 どちらの人を取るか、と、言われれば、わたしの中ではもう決まってはいるのだが、少し、この二人のことについて、述べてみたい。 小林の「モオツァルト」はつとに有名だが、吉田秀和が若かった頃、やはり、... 続きをみる
杉や檜で、作られた弁当箱のごはんは、冷めてもうまい。というか、却って冷ました方が、おいしい。米櫃は、その応用問題を解いたもので、これは、それら使われている素材が呼吸しているせいで、ごはんをちょうど良い湿気で、保つからである。 服も同じで、特に冬など、ウールなどでできた服は、皮膚をちょうど良い温度と... 続きをみる
次世代のスマホに換えるクリスマス ※今日はこの一句です。
よく思うのだが、関ヶ原の合戦は、何故に、ほぼ日本の真ん中で行われたのか。 源平合戦のときは、平家は、下関まで追い詰められている。もし、歴史というものが繰り返されるものであるなら、同じようなことが起こっても、宜しかろうに、関ヶ原の戦いは、どうしたわけか、日本の真ん中である。 歴史家という人々は、年代... 続きをみる
興に乗り句をひねりたる冬半ば 鳴き交わすハクセキレイや三河駅
耐熱のマグカップをば探せども近くのスーパー売っておらざり このところ生活臭する短詩型たまには良きか風情無けれど
人前で喋る仕事に就きたらば思はぬ自分出で来たりけり この年は紅葉の名所いかならん尾張はまるで見どころなし
この秋は下剋上なるW杯 大方の予想裏切るW杯勝敗ははた女神の采配 紅葉あれど冷えねば見栄えよろしからず
絵を修整しています。 コスタリカ戦は、ドキドキしすぎるので、見ていません。 終わった時間に、結果を知ろうと思っています。 一首 サッカーの結果気にする我なれどオフサイドのことようやく知れり
最近は、俳句のことばかり書いているようですが、詩も作ってはいるんです。 ただ、わたしは、詩作の場合は、かなり時間をかけねばならず、何度も何度も、推敲するのが、当たり前になっていて、その合間にすると言っては何ですが、句作の方は、出来たらほとんど推敲しません。 何も、俳句を軽んじているわけではなく、こ... 続きをみる
わたしは、若いころに作った詩や歌を、よく、変えたりします。 次の短歌は、二十代に作ったものを五十代になって添削し、改作したもので、作った当初から、二重形容が気になっていたんですが、それを改めました。 夕日より思ひ焦がせる赤やあるなほ燃えんとす君の唇 宜しかったら、次の記事をご覧頂ければ、幸いです。... 続きをみる
ずいぶん以前の事だが、こうした現場に立ち会ったことがあった。 小さな高校での話だが、京大出身で、湯川秀樹の研究室にいたというおばあさんの数学の教諭とか、地方の国立大学を出、名古屋大学の大学院で哲学科の修士を取ったという30前半の社会の男の教諭などがいた。 そのとき、わたしも新入りの教諭として、雇わ... 続きをみる
ふり仰ぐ鷹かカラスか知らねども五六羽舞える高き空かな 感興の湧かぬ秋かな曇り空
バスを待つ夕暮れ時の秋深し 紅葉や北から順に降りて来し
旋回す人に追われし鳥の群ムクドリならんヒヨドリならん おのずから亡き父思ふ秋なりき あのときの銀杏並木は無くなりぬ
飛行機の雲引く空や秋進む わが履歴厳しき昭和いつか過ぎ普段の平成穏しき令和
わたしは、マスコミという言葉が嫌いである。抑も、正確な英語ではないし、和製英語でも低級な部類に属することばである。 だからと言っても、良いであろうか。この言葉を表題に掲げる気になった。 話は変わるが、わたしの知り合いで、冬になると危険を冒してでも、冬山に行くという年配の女性がいるのだが、彼女に、そ... 続きをみる
悔しきは安倍失えりことなりき他の誰やは代わりとなりぬ 国葬や右か左か知らねども吉田で終わる義理はなかりき 宗教をいかに知らざる人多き日本確かに格別な国 国葬を執り行うは行政や吉田のときとて事情は同じ 山上は鑑定留置となりにけりよくよく見ればおかしな男 小さきや森加計桜マスクかな民主政治に君子は要ら... 続きをみる
帰り道車で秋の夜超特急 ※今日は、この一句です。
うす曇り鈍色かたし秋の池 人知れず夜を徹して虫の声
都会にて夜毎に冴える虫の声 田舎来て寝しなにおどろく虫の声 良き声でこころを癒やす秋の虫
深夜にて命奏でる虫の声 都会なるビルの部屋にも虫の声 寝静まる夜をいろどる秋の虫
閉めきった窓を穿ちて蟬の声 今宵このツクツク法師の鳴く声や 電車にて本読みながら寝入る秋
自分のことではなく、他人のためをかんがえて、憂い顔をしている人に出会った事がある。 この人は、聞いてみたところ、よく、理事などを頼まれることがあるというが、なるほど、そういう人でなければ、人の上に立つ理事のような立場には、推薦されないだろうなと、ひどく、納得したことがある。 中には、理事という名前... 続きをみる
源平合戦の頃、自ら、名乗りを上げてから、戦闘をしていたということは、有名であるが、こうした合戦の仕方を、幼稚だとか、全く、ナンセンスな戦い方をしていたものだと、現在の戦争の基準から考えて、批判するのは、容易い。 では、なぜ、その当時の日本人は、そうした戦い方をしたのか、また、せざるを得なかったのか... 続きをみる
コロナ第7波も、ようやくピークを過ぎたようである。今日の東京の新規感染者数は2万台だった。 最近の傾向としては、この都会病と言われている感染症が、都心部では減りつつ、田舎では上昇傾向にあるのを見て、もうそろそろだなと思っていたのだが、どうも、ピークを過ぎつつあるようである。 それにしても、コロナと... 続きをみる
作品という建築 恋愛という狂気 家というほだし
世に俳句多しと言えど佳句や希 稲妻や砲弾炸裂するごとく 北風の遮るものもなき野原
日本に激震走る参院選凶弾二発安倍を襲えり 暴力に依りてこの世の何事か変えんとするやおろかなりける
日本には花鳥風月ありけるを風の詩人とディランを譬ふ いかがせむ僕には見えぬ難所なり動き回れる君の心や
パソコンに振り回されし夏の夜 ※今日は、この一句です
悩み事ありと言えども顔に出でぬ顔に出でずば無きがごとくや ※これは、わたしのことです。
思うのだが、日本の各分野のメーカーに対する検査体制は、厳し過ぎる。 現在は、クスリのことで大手の製薬会社も含めて、二進も三進も行かない状況に陥ってしまっているが、元はと言えば、ある中堅の製薬会社が社会問題化した不正に由来する。 この中堅の製薬会社の製品作りについての杜撰さは、確かに酷かったし、強い... 続きをみる
明治そして昭和 明治生まれの正宗白鳥という作家は、内村鑑三の「偶然に生まれた国を愛するに足らず。」という言葉に出会い、快哉を叫んだという。 私事で恐縮だが、昭和生まれのわたしは、福沢諭吉の「福翁自伝」の中にある「日本は大事な国だぞ。」という、福沢が日本の役人を叱咤した言葉に、深い感銘を受けた者であ... 続きをみる
哲学はしばらく脇へ杜若 時潰すランドリーにて夏間近
咳一つすれどもしずか電車内 いつの間にツツジ枯れ果てけるやらん
経験則 仏滅の日の雨は遠慮なし 大安の日の雨は遠慮がち、ときに止んで、日が差す ※引っ越しのアルバイトを、若いときにしていまして、婚礼などがあると、祝儀袋が出たりします。 それで、配送の仕事に主に携わっている人に聞くと、いつもいつもそうではないが、ほぼ、婚礼の時などは、六曜の吉日を選ぶので、雨に降... 続きをみる
春雨や傘を畳んで歩く道 春雨やビル並ぶ町濡らしけり
日当たりて春気地表に充満す 春の日や川面は金に彩られ
コロナ禍の収まらぬままロシア禍にこの世の地獄ウクライナかな 日本にもかつては地獄ありにしを知らぬ顔なる現代日本 ※都合で、皆さんのブログへ小まめに訪問出来なくなりました。どうぞ、悪しからず。
日本 革命の好きな国民性 革命も結構だが、社会革命というような、大仰なものではなくて まずは、自己革命をやって欲しいものである ○ 英語圏の人々は、自分の発音の良さを、鼻に掛け過ぎている。 ○ 紛争の絶えぬ世界 ウクライナ情勢だけではない ミャンマー内戦
じつは、わたしは40代になるまで、ブラームスについては、しっかりと聞く機会を持たなかった。 ブラームスのバイオリン協奏曲やピアノ協奏曲が、こんなに良いものだとは、CDを買って聞くまで、気が付かなかった。わたしは、ブラームスについては、何故か、交響曲ばかりに目が行ってしまっていたのである。 その交響... 続きをみる
権力者権力に酔うおのずから人の理念に酔うがごとくに ダイヤモンド散らかるごとく春の池
不思議な本である。 西洋音楽史とLP盤のクラシック名演奏集が一体になったような本であるが、およそ、この本の半分を割いている、バッハ以前のクラシックにのLP盤は、この本が新潮社から発刊されている頃に、すでに、ほとんど廃盤になっている。 わたしは、何を隠そう、この本で、クラシック音楽を聴く、手ほどきを... 続きをみる
ベートーヴェンが表現することに成功した、この言わば、精神の極致の手応えは、じつに確かなものなので、およそ、精神というものに少しでも、興味を抱くような人なら、この音楽に接して、何かを得られないということは、かんがえられないような音楽である。 ○ そうして、ベートーヴェンの生きた時代を思い合... 続きをみる
これら東洋精神の精髄を表現していると言われる音楽のそれぞれは、それだけでも、驚くべくことなのだが、それらが、西洋音楽のイディオムの枠組からまったく逸脱せずに、完璧に成立している様を、見て、驚嘆しない方がどうかしていると、言える音楽である。 ○ このベートーヴェンの諸作品から見ても、楽器に... 続きをみる
黒山の向こうに聳ゆ雪山や オリンピッククルクルクルクルスノーボード 梅の花昭和の香るごとく咲き 在りし日の昭和を思う梅が香や
ネットで調べたら、オスのジョウビタキだそうです。ちょこまかとよく動くので、カメラに収めるのが大変でした。 やはり、動物界では、メスよりオスの方が華やかな色をしています。
雪の日やみなそれぞれに閉じこもり 東北や真白き雪に閉ざされて
雨止んで町輝ける冬陽かな 雪やみて光散らばる朝の町
歳末やいつもながらに時は急く することは何もなけれど歳末のせわしき思ひいつもながらや 取り急ぎ賀状を出してひと休み
確か、アメリカだったと記憶しているが、サンタクロースは、居るか居ないかと、小さな女の子が真剣に、新聞社に投書した。その新聞社内では、アウトローであった男が、君の友達は間違っている、見えるものだけを信じてはならないと、真面目に答え、女の子は納得し、その新聞紙上に載った返答が、話題になったという逸話が... 続きをみる
「月光」を聴きてハミングする子どもベートーヴェンと知りて驚く ※今日もなんやかやありまして、これだけです。どうぞ、よしなに。
冬なれどもみじ葉残る家の影 冬なれど紅葉付けにし影の木や 気が付けどブログの誤植直さざりいかにもブログらしき故なり
ここで、「道」の論に入る前に、資本主義について、日頃かんがえていることを、少し、まとめて書いてみたい。 資本主義経済がもたらすものは、豊かさである。豊かさというものは、言わば、生活上の拡大と利便と華やかさであるが、それがいつのまにか、人生上の事柄にまで広がるものだという信仰に近いものがあったのは、... 続きをみる
うすき雪乗せたる山の佇まい 桜花散り行く先の青い空 昔から何をさせても三日坊主ブログだけなりかくも続くは
ビルの間に恋をするなり夜の猫 月明や寂れしビルを照らしけり 通勤のたびに立ち寄るビルなれど東岡崎駅は寂れぬ
ドストエフスキーの「死の家の記録」の中に、廃船解体を命じられる囚人たちの話がある。労働ということについて、かんがえあぐねていて、どうしても、この話がしたくて、仕方がない気になったので、要約して、引用してみることにしたい。この話は、小説ではあるが、ドストエフスキー自身が、間近で見聞したに相違ない、実... 続きをみる
化けに化けさらに化けたりオミクロンいかなる株か未だ知られず いかんともし難きことを為さんとす無理筋通すはのちの禍根や もみじ葉の雨に濡れたる風情かな ※「働くということ」のシリーズは、目下、思案中です
資本主義経済の誕生から間もなく、社会には、大変革が起こり、「資本論」のような、資本主義的な運動に、急ブレーキを掛けようとする新思想が登場することは、皆さん、ご存知の通りである。 ここで、先述した、量の多寡は質の変化をもたらすということばを、つらつらとかんがえてみたい。 金、特に貴金属である金銀が、... 続きをみる
確かな人の確かなことばを聞く、これ以上ためになることはちょっと他にない ○ クラシック音楽の名演は普段聞く音源もクラシックである
思い出す親父はわれを殴りしがわれは手を出すことはなかりし はてさても動き分からぬ微生物コロナ減れども不気味なりけり 滅びゆく心にしみる風のありぬ
この度は秋深まれどあたたかき日の連なれりもみじ遅しや このところ小春日和が一週間かかる良き日は一日でよきを 朝鮮は東北並みの緯度なれど辛きを好む何ゆえならん あちこちと雪の便りが届きけり
今日、何気なく、ふと仕事場の天井の縁を眺めたら、天井近くに備え付けてある扇風機に、秋風が吹いて、羽根が軽く回っていた。 ああ、面白いと思い、句を捻ってみた。 秋の風天扇ゆるく回しけり と思い付いた。 「天扇」とは、わたしの造語で、「てんせん」と読んで欲しい。天井辺りに備え付けられている扇風機を、そ... 続きをみる
黄と青の鮮やかな羽根纏いたる小鳥逝きたり道の端にて あの道の銀杏並木は姿消え 柿の実を奪い合いたる群雀
自由なり民主なりける主流派は社会主義なることば使わず コロナウイルスまるで意思あるもののごとく国々に依り感染区々 秋の日の小さな虫や鳴かぬけど
一群のコスモス赤く色付けり 雲の上に秋雲ありて日の差しぬ 民主主義後生大事に抱えたる人に聞けどもその意味知らず
国民皆保険の日本が、社会主義国ではないという不思議。だが、こうした政治用語は、単なる言葉に過ぎないと見て、差し支えない。何せ、北朝鮮という国は、名目上、民主主義国家に違いないから。 ○ ゴルトベルグ変奏曲 眠りのための音楽。ただ、グールドのアリアの孤独なつめたさ
柿の実のやや色付ける隣家かな 夏と秋せめぎ合いたる長月や 9月下旬大きな台風来たるらし伊勢湾台風やはりその時期
民主主義については、わたしはごくごく幼い頃から、ある違和感を抱いていた。子どもの頃、兄から「この世の中で、一番偉いのは、誰だ?」と問われ、わたしが一所懸命考えていると、兄は「それは、俺だし、お前だ。」と事もなげに言った。 このやや粗雑な民主主義観は、当時のわたしには、まったく解せなかった。その子ど... 続きをみる
欧米思想、また、その周辺の思想の中で、わたしがもっとも分からないと思うのは、この「裁き」の思想である。 ○ 何故また、人間は死んだ後でさえ、裁かれる必要があるのだろうか。 ○ 人間が、それほど罪深い存在だとするのは、キリスト教を中心とする、聖書を拠り所とする人々に共通する考えに... 続きをみる
時たま、家電量販店に行って、色々見ていると、音響コーナーでCD付きラジカセが並んでいるのを見て、何だか嬉しくなる。 わたしの少年時代は、ラジカセの全盛時代で、とても色々なタイプのラジカセが発売されていたものだった。その頃の、浮き立つような気持ちを思い出すのである。 思えば、カセットテープというのは... 続きをみる
真っ直ぐに空を見つめる男ありその向こうなる未知の町かな 気付かないことに気づいた玄関前出すべき手紙カバンの中や 高きより高きにありぬ秋の雲
アランの幸福論に、こんな言葉がある。「もし、君が金持ちならば、君は幸福になろうとしてはいけない。なにせ、君には金があるのだから。」 アランはフランス人だったから、カトリックの信者であったと記憶しているが、アラン自身は、カトリシズムというものに、ある種の違和感を感じていたことは、その著作の端々から窺... 続きをみる