桜愛でる国ありしかど外つ国は戦争とみにこじれたりけり 散り果てて心待ちにす葉桜や
Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春の人気ブログ記事
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2023WBC 事実はマンガより奇なり ○ シンクロニシティだらけの大会だった 優勝するときは、そういうものなのだろう ○ 物事が成就するときは、さまざまな作用が働く その見本のような、大会だった ○ こういうのを、おもしろいと思わないで、 いったい、何が、おもしろいと... 続きをみる
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幾重にも連なる青き山山や 龍のごとき天橋立見し春や
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青い川青い山より流れ来る 白い鳥羽ばたき降りぬ春の池
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考えることの多くは儚しをそれでも思ふ人間なれば 風あれど日日に春めく尾張かな
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苦しみは苦しみとして楽しみは楽しみとしてわが思ひ知る 学問は不楽の楽と言ひし人円熟の道ひたすら歩む
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稲妻に救われたりし一瞬や日蓮上人人生のこと 一瞬に凝縮されたる人生を日蓮上人生きながらえたり 雨上がりビル輝かす春の朝
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冬の朝大きな池をカラス舞う とくちょうのある声なりし風邪引く子
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残り柿つついておりぬ雀かな 新鮮な朝の空気や霜降りて
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Windowsグレードアップするごとに使える機能少なくなりぬ 冬来たり窓にびっしり結露かな
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富士山のような、世界の中でも、最もうつくしいと思われる名峰があることは、日本にとって、大きな財産の一つであるし、この山を、実際に見たり、写真などで触れたりして、天を突かんばかりの高い志しを、その胸に抱いた日本人も、多く居ることだろうとかんがえたりする。 このような世界的な名山でなくとも、日本は至る... 続きをみる
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地下を出で夕日身にしむ帰り道 鈴鹿下ろし伊吹おろしはありけれど尾張の夏は暑さきびしき
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当人が、自分に酔っているような芸術、詩や小説や絵や音楽、または、その演奏というものは、それなりの訓練を積めば、ほとんど誰でも、見抜けるようになるし、聴き分けられるように、なるものである。 ただ、怖いのは、これが、自身が創作したり、演奏したりしたものとなると、多くの人が、たちまち曖昧になるもので、じ... 続きをみる
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思い出を語るとき、人は、すぐれた話し手でなければならない ○ 下手に語られた思い出とは、文章にもならなかった言葉の寄せ集めである ○ 強い個性は、個性によって見出される ○ 仏法という不思議な法 律法という掟
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この暑さ田んぼの稲はよろこびぬ もの言わぬ自販機うれし炎天下 <再掲>
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数学科出身で、名古屋大学の大学院を卒業した人と、懇意になったことがあるが、この人に岡潔という人について、質問したことがある。果して「知らない」という、こちらが、エッと思うような返答がかえってきたものである。 数学は、代数、幾何、解析という専門に分かれるそうだが、この人は、代数と幾何が専門で、この三... 続きをみる
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戦争に正義持ち込むことなかれ大東亜とは正義そのもの 戦争に拍車かけるは何物ぞ理念正義に他なかりけり
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権力者権力に酔うおのずから人の理念に酔うがごとくに ダイヤモンド散らかるごとく春の池
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梅の花さきに香りの届きけり 梅が香に立ち止まれども花を見ず 立ち込める梅の香見れば十余輪 ほのほのと昭和を思ふ梅が香や
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男の脳はたいがいYes 女の脳はほとんどNo ○ 大きな事を言いたがる小さな人 小さな事で満足する大きな人
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ビルの間に恋をするなり夜の猫 月明や寂れしビルを照らしけり 通勤のたびに立ち寄るビルなれど東岡崎駅は寂れぬ
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人は未来などを見て行動するのではない。現実のことそのものに当たって行動するのである。 ○ 自壊 詩は壊されたのではない。自らが現代の器たらんとして、自らを壊したのである。 ランボー ○ 日本人的な直感で思う。労働について語り、労働の意義を感じさせないような文章は、読むに堪えない。
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今も、同じように説明されてるかも知れないが、以前は、地球を説明するのに、林檎を使って例えられた。 地殻として、様々なプレートが張り巡らされていて、それが、ちょうどリンゴの皮に当たるのだという説明だった。 それで、地球を論ずる科学者に言わせると、地球規模の大きさになると、海というものは、地球の上に、... 続きをみる
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多くの古典は、生とは何かと問わない その前に、どう生きるかということに焦点を当てる ○ 多くの古典は、死とは何かと問わない 死を得るには、どうしたら良いかと問うているものである
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ブログを投稿したり、しなかったりしているが、これは、現在飲んでいる薬の副作用(以前は、こう言ったものだが。)が、それは、ないだろうというくらい、強く出たためである。 わたしは、薬に関しては、とても感受性が高く、どのような種類の薬でも良く効く体質で、お医者さんからは「この薬は効かない人がいるものだが... 続きをみる
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個人的なことで、申し訳ありませんが、また、わたしのブログの一部を盗用し、ブログをUPしている人がいます。 「Hide おすすめ本 ブログ」と入力すると、有難いことに、非常な検索数にも関わらず、わたしのブログがトップで現れます。 それで、続いてのその下に「greeen hide 父のブログ」というわ... 続きをみる
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わたしは、少々長い題名をブログ名にしていて、このブログを読む方を、若干戸惑わせているかとも、思っているが、なにせ、わたしは束縛されたり命令されたりするのが大嫌いで、自分のやりたいことを自分勝手にできる、このブログという形式は、とても気に入っている。 二宮尊徳は、本について、こうしたことを言っている... 続きをみる
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わたしは、食に関しては、わたしの生まれた年代もあり、好き嫌いというものがほとんどない。 モンテーニュのエセーを読んでいたとき、モンテーニュが、食の危機に備えて、それこそ、バッタのような昆虫でも食べられるように、腐心したという文章があって、なるほど、そういう事態を想定するのも、必要なことだなと納得し... 続きをみる
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良い色に紅葉していたので撮りました。今年は、もう少し楽しめそうです。 最近は、写真ばかり撮っています。
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もの言はぬ人人乗せて地下鉄は秋の下道くらきを走る 目の前をトンボウ二匹戯れ合いぬ 空地ならん四五十匹の赤とんぼ
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ところどころマスク落ちたる夏の道 カラス鳴く夕暮れ時の蟬の声 おしなべて権威権力男持ち女はこれらにもっとも弱き
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※被災された方々には、お見舞い申し上げます。また、豪雨により、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。 コロナ禍に日本を襲う豪雨あり誰が言いしか災害列島 梅雨末期激しき雨の日本かな 蓮華咲き池はピンクに染まりたり
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愛知県を流れる庄内川を名古屋市で撮ったものです。 数十年前は、鯉や鮒くらいしかいない濁流でした。 最近では、鮎が遡上するくらいの清流に変わりました。この写真は数年前のものです。
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生まれけれど東海捨てし三英傑それでも名古屋は城で持ちけり 感情が熟れぬままにものを言う正義派常に腹を立てたる 梅雨半ば今年も姿を見せぬ虫
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わたしが読んだ中で、もっとも深刻な表現力を持っていると感じたのは、ダンテの「神曲」であった。もちろん翻訳ではあるが、言語表現とは、これほどまでに力強いものかと、舌を巻き、恐懼したものだった。 地獄篇の最初の方に、およそ2ページにわたるほどの長い比喩がある。地獄の空気が濃厚に漂う中、まるで一服の休息... 続きをみる
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このところ、気温の振り幅が驚くほど大きい。昨日の朝、0度近くだったかと思うと今日の昼は20度である。日本は季節の変わり目には、目まぐるしく気候や気温が変わるが、今まさにそんな時期である。 また、日本は湿潤な気候であるとも言われるが、空気がカラカラに乾く日が多いことも事実で、ともかく、気候においては... 続きをみる
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※縦横が反対になっておりました。縦に直しました。 道を歩いていると、そこだけという具合に、黄色い花だけに日が当たっていて、まるで、撮ってくれと言わんばかりの風情だったので撮りました。やや、幻想的な写真になったと思います。 名前は相変わらず、調べていませんが、花のつくりからして、キク科の外来種じゃな... 続きをみる
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神経症は、一言で云えば、自分で自分の首を絞めるような病気に他ならない。けれども、そこから、人が立ち上がって見せるとき、どれだけ創造的な営為が為されるかは、非常なものがある。 自分で自分の首を絞めるとは、他の生物ではまったく見られない現象で、まことに人間的で、不具合な心の作用と言えるのだが、この神経... 続きをみる
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不平家 不平家とは、周囲と折り合いの付かない人のことではなく、自分自身と折り合いの付かない人のことである。 ○ 世の中を数字として抽象する統計値に対しては、人々はあんなに従順なのに、何故、抽象絵画や抽象芸術に対しては、あんなにも不平を漏らすのだろうか。偏に科学という権威によるものだろう... 続きをみる
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人間は、四十や五十になれば、何でも良いが、およそ何かについての大家になっているものである。肯定的な意味のそれでも、否定的な意味ででも。 自分自身について思うのだが、わたしはそれについては、まるで何かの大家にはなっていない人間だと思っている。 日本という国は、自分は何者でもないという認識が可能な不思... 続きをみる
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カトリックに改心したヴェルレーヌの宗教的な秘儀というべきものを伝える名詩編です。訳者の河上徹太郎は小林秀雄の生涯を通した友人でした。河上はこの書を読み、カトリックに入信する決断をしたと言っています。詩中、ヴェルレーヌは、はげしく神を探し求めます。けれども、その彼の道は、神こそが、それを切り開いてき... 続きをみる
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梅雨だからというわけでもなく、ここ3,4ヶ月体調不良が続いていて、ブログの更新がままなりません。 お腹の具合が不良なんですが、お腹が不調だと頭の方にも良くない影響が出てくることを、改めて感じています。 ままならぬ腹の具合や梅雨半ば
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今、テレビを見ていると、クラシック界で第一人者と呼ばれる人の変人ぶりを、見て興じるのが、流行りのようである。 クラシック界に限らず、その道での第一人者と呼ばれるような人には、大概、変わり者が多いようであるが、変わり者でも、二つに大別できるようである。誰かや、また何ものかを攻撃せずにはいられない変わ... 続きをみる
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ドストエフスキーの大小説によく見られるのですが、極限にまで紛糾したと思わせる男女間の心理のせめぎ合いが、この短編小説では、まことにコンパクトに、けれども克明に描き出されます。自分でも知らぬ間に、新妻の心を、ぎりぎりにまで追い詰めてしまった金貸しを生業とする男は、自ら命を絶った主人公のおとなしい妻の... 続きをみる
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ここには、日本人が感じる情感を伴った「四季」とは、まるで異なった欧米人の感じる「四季」の姿があります。われわれに寄り添い、豊かな恵みを与えてくれる「四季」ではなく、はっきりと、それに対抗し、武装する必要さえある「四季」が克明に描かれていきます。聖書の記述に見える、イエスが、季節ではないいちじくに向... 続きをみる
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乙女より貰いたる雛棚の上仲良く二つ並び居るなり 短冊に書かれし一句流れ行き 航空機蚊ほどに遠く西の空
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宇宙観を一変させたアインシュタインの相対性理論は、しかし、著者によれば、アインシュタインの天才をまたなくとも、見出された理論であったろうと言っています。科学者の理論というものが、どれほどその科学者の世界観を拠り所にして成り立っているものであるかをきれいに説明してくれています。ヒーロー扱いされがちな... 続きをみる
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そもそもの話であるが、「新自由思想」という、言葉自体が奇妙である。ニーチェが言っているように、「思想」はすでに、どのような思想であろうと、人間によって考え抜かれ、その帰結するところは、見抜かれているのである。 従って、われわれに残されているのは、思想を選択することであって、それが、現代という地に播... 続きをみる
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電話でケンカをした 女は泣いた もう二度とあなたには電話はかけないと言った わたしは黙ることしかできなかった そうして 沈黙はまるで暴力のように二人を裂いた 電話は言葉を丸裸にする それは 現代の言霊 無言さえ反響する
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大リーグ一人揺るがす日本人大谷翔平その人なりし 七冠に至るや次は八冠を藤井聡太という棋士すごき
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前の記事で、経済政策のことを書いたが、書き終わって何か、釈然としない思いがした。時代時代の様々な経済政策について、その結果を云々したがるというのは、現代的な趣味を出ないのではないかという思いだった。 現代は、結果論というものがはびこっていて、政治家自身も、「結果がすべて」というようなことを口にして... 続きをみる
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わたしは、経済については素人だが、経済学者の言うことを聞いていると、人によって言うことがまるで違うということが、気になっている。 例えば、アメリカの貿易上の双子の赤字を解消したとされる、レーガンの政策<レーガノミクス>については、あれは赤字を誤魔化しただけで、まったくの失政だったという経済学者もい... 続きをみる
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ご存じの方は少ないと思うが、日本の近現代に森銑三という人がいた。 この人は、図書館の司書をしながら、執筆活動をしていた人で、あまり目立たないが、とても優れた著作を残していて、特に日本の江戸時代の歴史については、誰も凌駕できないほど、熟れた知識を持っていた人である。 わたしは、「おすすめ本」には、上... 続きをみる
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擦り切れしスマホカバーや秋深し 昼寝ても手には離さぬスマホかな
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空自身に意味はない 〇 空を観ずることに意味が現れる 〇 仏教は徹底した批判的宗教である 〇 認識において、釈迦の右に出る者はいない 〇 空は釈迦の巨大な発見である 〇 最新の物理学は、仏教と深い連関があるという、だが、科学の目は、けして、人間の目... 続きをみる
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梅雨晴れや日傘代わりの雨傘を 梅雨半ば晴れるか降るか忙しき
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うつくしき月を見るときさらに思ふ天衣無縫の君の言の葉 財産も地位年齢も気に掛けぬ君の言の葉われをつらぬく
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AIに人格ありや個性やは身体持たぬ言葉出来 AIは言葉遊びに向きけれど思想思考を預くべからず
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人物と呼ばれるような人は、ほぼ例外なく、個性的なものである。これは、どの国のどの人物にも言えることで、洋の東西の別はない。それで、欧米人を見ていて、不思議に思うのは、彼らの考えでは、自我確立することと個性の強さとを、どうも、一緒のものだと見做しているところである。 結論から、先に言えば、個性の強さ... 続きをみる
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窓の外小鳥遊べり青もみじ 水田やひとり佇む女かな
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思い掛けず近くに聞こゆピアノかな梅雨盛りなる通勤途中で ひさかたの月光のごとき笑まいせし君を思ひて道をさまよふ
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6.4の日に思ふなり民主主義 稲妻や汀女の作句ちらつきぬ 梅雨の入り浮かぶ句風の湿り気や
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借金は国民一人いくらなりと日本の資産何処に消えし 夏の池水平に飛ぶ白い鳥
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つまらないテレビ眺めてくだらない小言言いけり一人身なれば つめたきかぬるきかどうか知らねども湧く水一つわれ見つけたり
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マスコミにたぶらかされて幾年月アメリカ借金日本の十倍 この年も共和民主のプロレスはどちらも譲り元の鞘にや 日本は経済大国さりながら鼻輪の付きし牛のごとくや
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梅雨入りをしたと思いや台風か 弱まれどやはり台風南無三や 台風の予報はなかなか外れぬを弱まることを祈りてやまず
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太平洋戦争直後、多くの日本兵が、当時のソ連邦に、シベリア抑留となりました。その中で、一際、異彩を放った、一部隊がありました。ウズベキスタンのタシケントに、ボリショイ劇場建設のために、集められた永田行夫大尉率いる、第四収容所の面々でした。彼らは、どうせ、すぐには帰国<ダモイ>できないのならと、捕虜の... 続きをみる
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大震災何故なるか起こるのは左派政権時村山に菅 村山の時に阪神大震災東日本のときは菅なり 有り得ざるポイント数になりたるはボットと思うひと日で一万
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真偽とは深く思いを致さねばけして区分けの付き兼ねるもの 真相はまた深層に他ならずよくよく見ねば見えぬものなり 真といい偽と言い誰も迷うもの確かな目のみよく弁えぬ
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法律でがんじがらめの日本国財務四条憲法九条 借金は声を大にし叫べども資産言はざる役人根性 仏教は再び論に帰りけり仏の慈悲は何処に行きし
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新社員カバンのチャック開いており 田舎道田んぼに水を流しけり 電車内若干広告増えし春
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水嵩を増したり春の矢作川 道の見えぬ暗き世なれど澄む月のごとく明るき君を思ふや
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チャットGRTやらドローンやら、矢継ぎ早に出て来て、新技術の応接にいとまのないような、現今の状況だが、チャットGPTについては、少し書いたので、今は、ドローンについて触れたい。 ドローン技術については、すでに戦争で実戦に用いられているが、民間で使用するとなると、わたしは、山間観光地や僻地などで、ま... 続きをみる
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言葉とは礼を失してならぬもの相手を思ふ心なければ 遠慮なくものを言ひにし会あれど見事微塵に潰れたりけり 俳句短歌詩形式とは礼そのもの弁えぬ者自ら滅ぶ
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重大なことを一語で言いのけし人ありてこそ世はおもしろき 改めて思ふ日本は地震国子供の日とは象徴的や 今日の日に来日したる外国人日本の不思議まざまざと知り
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チャットAIの生みの親と言われている人が、Googleを辞めたということで、話題になっている。 確かに、この技術は、社会にかなりの変革をもたらすであろうことは、誰でも、想像できるところだろう。ただ、その変革が、では、じっさい具体的にどのようなものになるのかということまでは、まだまだ、未知のままであ... 続きをみる
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シェイクスピアの劇は、どれも早く進行するという印象があるのだが、その中でも、四大悲劇は、特にスピーディであると言って、良いようだ。 総行数で、もっとも長いのが、ハムレットであり、もっとも短いのがマクベスであるが、どちらも、科白が、畳みかけるように流れていく。リア王やオセローも、この点、同断である。... 続きをみる
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風を切り風と遊ぶや雀の子 ウグイスの小さな声に立ち止まり
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先の記事で、リア王については、かなり短く済ませてしまったので、少し付け加えておきたい。 リアは、自らの愚かな振る舞いによって、王としての地位を追われ、権威も権力も財力も、そうした外形の諸力は、悉く剥ぎ取られ、狂気と正気の境さえさまよい、野にあって、ただの老人に過ぎなくなる。だが、劇の最後で、その裸... 続きをみる
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ウグイスの声小さくも聞こえけり 公園に住み着いたらしウグイスや
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鳥なけど鷽かと思い撮らざりき ※今日はこの一句です。
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前の記事の補足で、これは、付け加えておかなければならないが。 国として、成熟した政体であるなら、民主主義政体に代わる政体は、他に、かんがえられないということ。また、経済活動においても、民主主義政体は、たいへん重要な役割をするということ。 この二つは、どうしても、言って置かなければならない必要を感じ... 続きをみる
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民主主義について、日頃かんがえていることを、少し、書いてみたいと思う。 民主主義政権が善で、独裁主義政権が悪だという、二元論的な図式には、わたしは与しない。地政学的な見方も、ひとつの視点というものを出ないもののように思っている。 わたしが注目したいのは、ある国が、国体として整っているかどうかという... 続きをみる
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民主主義叫ぶ男が暴力で民主主義をや自ら壊す 観念が未成熟なる人間の強き思いや如何に危うき
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バスのドア開いて春風流れ込む 春深み波立つもののなき湖面
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シェイクスピアの四大悲劇と呼ばれるものに、ドストエフスキーの諸作品を照らし合わせることは、よく為されることであるが、改めて、ここで照合してみたい。 「ハムレット」は「罪と罰」、「リア王」は「白痴」、「マクベス」は「悪霊」、「オセロー」は「カラマーゾフの兄弟」という具合で、確かに、これで間違いないと... 続きをみる
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これは、わたし自身の言い方となるが、この二人の作風の違いを、一度、比喩を使って表現して見たい。 シェイクスピアについては、スタンダールの故知を鑑みて、モーツァルトの音楽にも通ずる作風を持っていることから、 透き通った豊かな海の、明るく照らされた底が、間近に見え、その水深を尋ねると、驚嘆するような深... 続きをみる
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英語にて俳句を綴る新講師 古池の句の英語訳聞きし春
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シェイクスピアの諸作品は、読み易い古典である。おそらく、世界の古典の中でも、もっとも読み易い古典ではないかと思われる。 これは、日本ではもう江戸時代から、翻訳本があったこと、また、とても多くの優秀な翻訳家たちが、挙ってシェイクスピアを翻訳して、洗練されて来たこと、それと、作品自体の性格として、こと... 続きをみる
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世界文学でも、重要極まりない、この二人の人物を並べて、上げてしまったが、一つの試論ということで、ご覧頂ければ、有難い限りです。 詩人としては、シェイクスピアの方が秀で、人間観においては、ドストエフスキーが優っていると、わたしは見ている。 シェイクスピアの比喩表現の卓越さは、どの詩人を持ってきても、... 続きをみる
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同じこと言い続けてや幾年月トップ変わらぬ奇怪な党 気が付けば春雨すでに止んでおり
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学び 多くの人は、自分より立場の低い人に対しては、教えようとしたがり、けして、その人から、学ぼうとはしないものである ○ 学びとは、まねびであり、真似ることである ○ 模倣こそ、創造の母に他ならないのであるが、このことを、骨身にしみて知っている人は、じつに、少ないものである ... 続きをみる
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学問とは、ものに行く道であって、自分に向かう道ではない ○ 自分を対象にして、道を踏み謬らないのは、ソクラテスやゲーテやルソーやユング、明恵や芭蕉のような選ばれた天才たちであって、われわれ凡人は、よろしく自分以外の何ものかに、向かうべきである ○ 自己実現ということばが、本家の... 続きをみる
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青空の下に開くやさくら花 日の丸と桜の前の二宮像
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音立てて鳩飛び立ちぬ春の駅 ホームより西を臨めばけぶる山