わたしは、経済については素人だが、経済学者の言うことを聞いていると、人によって言うことがまるで違うということが、気になっている。

例えば、アメリカの貿易上の双子の赤字を解消したとされる、レーガンの政策＜レーガノミクス＞については、あれは赤字を誤魔化しただけで、まったくの失政だったという経済学者もいれば、素晴らしい政策だったと評価する経済学者も後を、絶えない。

真面目に聞いている、こちらの方が、おかしくなってくるくらいである。一体、どうなっているのだろうか。

また、歴史を振り返って見ると、江戸時代の享保の改革、寛政の改革、天保の改革は、いずれも失敗だったと、教科書で習ったものだが、それならば、なぜ、幕藩体制は引き続き、安泰に続いていったのだろうかと、疑問が湧く。

最近のアベノミクスにしても、そうである。失敗成功の線引きは、どうも、経済学者の胸先三寸によるようである。