叡山で、智慧第一と称された法然が念仏を護持し、自らを、頑愚とした日蓮が題目を第一とした ○ 当時、仏教は単なる思想ではなく、人々の生き方そのものであったことを、念頭に置いておかなければならない ○ 天皇を神格化としたとされる「神皇正統記」は、日本の思想に拠ったものでなく、仏教を... 続きをみる
法然のブログ記事
法然(ムラゴンブログ全体)-
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法然の新しさには、何か決定的なものがあって、わたしはその不思議な革新性に惹かれる。 法然の思想上の新しさは、「念仏も」往生の種となるというのを「念仏こそ」に改めたに過ぎない。だが、これは思想上のことに止まることではない。当時の人々の宗教生活そのものの革新だった。宗教生活の変化とは、当時の人々にとっ... 続きをみる
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著者の鈴木大拙は、世界に仏教を広めることに尽力しました。鈴木大拙は禅仏教ですが、現在、世界で特に欧米圏の人々が仏教をいうときには、ほとんどこの鈴木大拙によって紹介された仏教が基底になっています。その著者の思想がもっともよく現れたのがこの書物です。著者は禅を修したのですが、浄土教的な見方にも並々なら... 続きをみる
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歎異抄の言葉は、たましいの奥底に墨で大書されたような文言です。「たとへ法然上人にすかされ参らせて地獄へ墜ちたりとも」すかされという俗語が、正しく読む者の肺腑を衝き、血の匂いがする思いがします。この文言はどんな人間にも応じます。悪人であろうと善人であろうと。歎異抄には、また美しい言葉があります。「弥... 続きをみる