現代詩 ある日の夕景
なんとも奇妙な夕焼け空だ
雲が空と化学反応を起こしたみたいに
こんな醒めるような紫色の空は
そういえば昔
図書館の天井まで届く窓から
見ていたことがあるよ
魂に色があるとしたら
こんな色なのかなとぼんやり見つめていたっけ
人類が始めて火を手に入れたとき
空はこんな色で
人類を祝福したのかもしれない
それとも天地初動のときのことを
時折思い起こしては
こうした空を垣間見せるのか
じっと見つめていると
自分が際限なくこわれていくような気がして
わたしは思わず目を伏せた
なんとも奇妙な夕焼け空だ
雲が空と化学反応を起こしたみたいに
こんな醒めるような紫色の空は
そういえば昔
図書館の天井まで届く窓から
見ていたことがあるよ
魂に色があるとしたら
こんな色なのかなとぼんやり見つめていたっけ
人類が始めて火を手に入れたとき
空はこんな色で
人類を祝福したのかもしれない
それとも天地初動のときのことを
時折思い起こしては
こうした空を垣間見せるのか
じっと見つめていると
自分が際限なくこわれていくような気がして
わたしは思わず目を伏せた
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