良寛さんは、日本風のファウスト博士であったと思う。しかも、子ども時代にまで若返って見せてくれた、現存したファウストであったというのが、わたしのかんがえである。 一体に、ヨーロッパで伝説とされている人物が、日本では、生き身の姿で歴史上に現れるというのが、わたしの思うところである。 ドン・ジュアンは在... 続きをみる
在原業平のブログ記事
在原業平(ムラゴンブログ全体)-
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男なら、一度は憧れる伝説の色男であるが、ドン・ジュアンとも、ドン・ジョバンニとも、その国の言葉で呼ばれたりする。日本で、同じような人物を探すとすると、これは伝説上ではなく、歴史上の人物として、伊勢物語の在原業平が挙げられるだろう。 平仲という人がいて、源氏物語にも名前は見え、芥川龍之介もその短編小... 続きをみる
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六歌仙の一人、在原業平が主人公とされています。業平は、国史に「歌をよくし、女人には行くところ可ならざるはなし。」と書かれたほど、女性にはとてもよくもてた男で、「身を用なき者と思いなして」と諸国を遍歴するのですが、さまざまな女性とも遍歴を繰り返したようです。伊勢物語には、その間の風流な出来事が記され... 続きをみる