「伊勢物語」作者未詳
六歌仙の一人、在原業平が主人公とされています。業平は、国史に「歌をよくし、女人には行くところ可ならざるはなし。」と書かれたほど、女性にはとてもよくもてた男で、「身を用なき者と思いなして」と諸国を遍歴するのですが、さまざまな女性とも遍歴を繰り返したようです。伊勢物語には、その間の風流な出来事が記されています。物語の最後に「つひに行く道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを」と歌っています。これは悲しい歌ではありません。ユーモアさえある、死ぬことがなんでもなくなった人の歌です。日本には不思議な人がいたものです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。