「メノン」プラトン 岩波文庫
知がテーマのプラトンの対話篇です。無知の知とは違い、人間が普通に兼ね備えている悟性の働きに注目します。篇中、傍らに侍っている奴隷の知性を試す場面が見られますが、現実の法廷で、真実である信憑性が極めて高いと裁断されるような、リアル感のある場面です。ソクラテスは、実際にその奴隷の知性を、どのような人間にもこうした悟性は備わっているという例として、試したのでしょう。試されている奴隷の嫌がっている顔まで見えてくるような写実性です。
知がテーマのプラトンの対話篇です。無知の知とは違い、人間が普通に兼ね備えている悟性の働きに注目します。篇中、傍らに侍っている奴隷の知性を試す場面が見られますが、現実の法廷で、真実である信憑性が極めて高いと裁断されるような、リアル感のある場面です。ソクラテスは、実際にその奴隷の知性を、どのような人間にもこうした悟性は備わっているという例として、試したのでしょう。試されている奴隷の嫌がっている顔まで見えてくるような写実性です。
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