ロマンチストだと言われて怒る人 ○ リアリストだと言われて喜ぶ人 ○ どちらも言葉に過ぎないということを 知っている人 ○ 三島由紀夫はロマンチストであったか、それとも、リアリストであったか これが、空漠たる問いであることを知るのは、大事なことである
三島由紀夫のブログ記事
三島由紀夫(ムラゴンブログ全体)-
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三島由紀夫はわたしの苦手な作家の一人であるが、三島事件については、確実に言えることがひとつあると考えている。 三島事件は考えるものではなく、感じるものだと。 そうしてその異様な感覚からは、日本人であるならば、誰も逃れられぬものだと。
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三島は、現代では稀な名文家と言っていいのですが、この文章読本は、谷崎のそれに劣らないほどの仕上がりになっています。「あなたが小説を書くとき、彼女は絶世の美女だと書けば、それで、そのままその人は絶世の美女となるのです。」というような言葉には、なんとも言えないユーモアさえ籠もっています。鴎外の簡潔な文... 続きをみる
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華麗でよどみのない文体と、「才能の魔」とまで言われた異常な詩的才能とを合わせ持ち、当時の日本で圧倒的な存在感を誇った三島由紀夫の絶頂期の小説です。こんこんと尽きることを知らずあふれ出る豊かで彫りの深い詩的イマージュは、読む者をそのまま文学世界のただ中に引き入れます。柔軟で格調の高い文章は、最後まで... 続きをみる