現代詩 寒夜
冬の夜
外灯は白く滲み
町は海の底に沈んだように静かだった
わたしはコートの襟を立てて
見知らぬ線路沿いの道をとぼとぼと歩いていた
けたたましい音が鳴り響いた
視界がパッと明るくなった
電車は未知の暗がりに向かって突進する
明晰な意識のように見えた
もし到着駅というものがなければ
彼は裸で不安な
意識そのものとなるのだろう
電車は過ぎ去った
わたしはクシャミを一つした
黒い雲が空を蔽っていた
雪がちらつきはじめた
冬の夜
外灯は白く滲み
町は海の底に沈んだように静かだった
わたしはコートの襟を立てて
見知らぬ線路沿いの道をとぼとぼと歩いていた
けたたましい音が鳴り響いた
視界がパッと明るくなった
電車は未知の暗がりに向かって突進する
明晰な意識のように見えた
もし到着駅というものがなければ
彼は裸で不安な
意識そのものとなるのだろう
電車は過ぎ去った
わたしはクシャミを一つした
黒い雲が空を蔽っていた
雪がちらつきはじめた
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。