Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春

文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正

エッセイ 日本経済考 <内部留保、電気自動車のこと>

ある野党議員は、まるで、企業の内部留保が諸悪の根源のような論を、成しているが、この企業が蓄えて置いた内部留保がなければ、以前、リストラによって嵐が吹き荒れたときのように、諸外国も含めて、経済に嵐が吹き荒れている、現在、日本の企業は早くから、立ち直れなくなって、大量の失業者を出していただろうことは、想像に難くない。


新しいような顔をした経営学は、まるで、企業の倒産が、新しい改革を促すような論を、展開したがっているようであるが、新しい会社を興すことが、日本においては、どれだけの資産や労力を要するかを、まったく考えないで、ものを言っているとしか思えない。


健全な中小企業が99%の比率で、経済の骨格を成しているような資本主義経済の国が、どのような緊急の経済的処方箋を必要とすると、言うのだろうか。


新しい顔をした電気自動車も、アメリカのハリケーンによって、その大きな欠陥を、暴露した。リチウム電池は水を被ったり、強い衝撃に遭ったりすると、強い火を出し続けるのである。イノベーションとは、口先だけの見せ掛けの改革では、なかったろうか。


巨大な電源を蓄電するはずの蓄電器が、この有り様である。未来図の根本の土台が、大きく揺らいでしまった。


真の新しさは、古き良きものをしっかりと温めてからでなければ、決して、出て来ないものである。温故知新とは、寝ぼけた古言ではないのである。


急いては事をし損じる、我々、各々が肝に銘じなければならない、金言であろう。


その意味で、色々な技術革新に挑んでいる、トヨタのやり方は、この不透明な時代にあって、もっとも堅実で、ただしいあり方であろう。