小さくも命生きたり水馬(アメンボウ) 御器かぶり首傾(かし)ぐほど嫌われぬ 囓られる本はなけれど油虫
命のブログ記事
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深夜にて命奏でる虫の声 都会なるビルの部屋にも虫の声 寝静まる夜をいろどる秋の虫
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運といい命というともわが人生いかでか生を愛せざらんや 運命と人は言えども宿命と言い直せども人は生きる
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御仏の御業なりけりかけまくも母の命の長らへたるは
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金も名も命もいらぬと言ひし人名は高けれど顔は不明や 金も名も命もいらぬと言ひし人ことば通りの生に驚き 車窓よりもみじ見えたり赤と黄の
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金もいらぬ命もいらぬ名もいらぬそのまま生きた西郷隆盛 人として桁外れなる西郷の器をおもひ秋は深まり 自販機にようやく赤の「温」灯り
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かげろうを生はかなしと誰言はむ命夕日の色に染まれり うばたまの夜のはなれに一人いて思いはみだれかぎりなかりし つゆ末期空一面の雲動く