列島をかすめて通る野分かな 横たわる銀河を見たし佐渡島
俳句のブログ記事
俳句(ムラゴンブログ全体)-
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陽はしばし雲一片に遮られすこし涼しき風吹き渡る 川ありて風身に染みる日暮れかな
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結局は名前に返る為人名というものの不思議なりけり 鷺一羽首うな垂れて川を見し 海に来ていつとは知らず来たる秋
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静かなる夜に鳴くなり虫の声 町音は静かなる夜の虫の声 秋なれば瑞々しくも鳴く虫の声すみ渡る夜の町かな
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柿の実のやや色付ける隣家かな 夏と秋せめぎ合いたる長月や 9月下旬大きな台風来たるらし伊勢湾台風やはりその時期
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燃え盛る千筋のごとく曼珠沙華 曼珠沙華追い詰められしごとく咲き
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纏まらぬこころを抱え月見れば千々に哀しき思ひ溢るる 路傍には際立つごとく曼珠沙華 赤と黄の二色ありぬ彼岸花
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中秋の名月なれど雨模様 雲隠れせしとも今宵の名月や 雲間より赤き月出づこの夜は中秋なりと人は言いけり
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苦吟せど句は出来ぬなり秋深み このところ秋深まれど句とならぬ ※無理やりの二句です
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雲一つツクツクホウシの鳴いており あれこれと算段すれど間に合わぬ時はあれども許されざるや
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平凡な雲連なりて秋日和 どこまでも青き空かな蟬の鳴き ※今日はこの二句です
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空に湧くとりどりの雲形変え人の意表をおのずから突く 鳴き交わす鳥声繁き秋日暮れ 鳥は空を飛びながら風の形になろうとしていた
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当たるとも当たらぬとても占いの言葉は軽く受け流すべし この青さ何に比べん秋の空 名月を背中に受けて帰り道
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真っ直ぐに空を見つめる男ありその向こうなる未知の町かな 気付かないことに気づいた玄関前出すべき手紙カバンの中や 高きより高きにありぬ秋の雲
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とりどりに高く浮かべる秋の雲その各々のかたち変え行く 秋の空変幻自在のキャンバスや この青き空を見つめる猫の子や
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一対の極楽とんぼ宙を舞いそれを食ひたるモズの嘴 身に染むや風吹き抜ける地下通路 見上げればうすく尾を引く秋の雲
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そこはかとなき思ひあり秋風のおのずからなりこころに沁みる 秋の夜窓より風のまたぎ来る <改> 秋風の散らすと見ゆる鳩の群れ ※春風の吹き散らすらし悩みごと <改>
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秋はまた空きと云うべしたとふれば空よくものを入れるごとくに 秋なれどわが食卓の貧寒さ 秋風の吹き散らすらし悩みごと
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秋の鳥するどく窓を横切りぬ ※今日は一句しか浮かびませんでした。
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御器かぶり新居に見つけもの悲し やや冷えしからだを風呂に泳がせぬ 占いは信じるものにあらざりき当たる当たらぬいささかのこと
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月変わり急に秋めく日和かな 引っ越しは終われど気持ち高ぶりぬいつものように振る舞えぬ我
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この秋は雨に悩める甲子園 赤とんぼ風に向かいて浮くごとく
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大雨の警報なれど空は晴れ 警報や雨の切れ目の虫の声 雨なれどときにしみ入る虫の声
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日本はどこに行きても縦割りや隣の町もよく知らざりき 今宵鳴くキリギリスやはコオロギか
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コロナ禍に尚も大雨来たるかな災害列島日本なりけり 風鈴は見当たらねども音恋し
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秋らしき気配は見えぬ日々なれど急くは無用や季は巡りけり 書くことのむずかしき日や原爆忌
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遊ぶ人だからこそなれその技を見る人の胸熱くせしむは 「本当に」何度も連呼夏五輪
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地獄とも天国とも見しこの世なりいかにも我は枯れ野彷徨う この世をば地獄と見し人少なからぬ平和と言えど民主と言えど 哲学はしばらく脇にスイカ割り
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大人しく自宅にて見るオリンピック元よりチケット持たざる身なれば 不条理という語を残しフランスの三人組は消え去りにけり 遠雷にカラスの騒ぐ前触れや
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ワクチンを打ちてもまるで無反応歳のせいかや気持ち複雑 友もまた無反応なるワクチンや互いに年を取りたるものか 遠雷やエアコンの部屋閉じ籠もり
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軽くあれわが詩をなべて見る人はことばは弾みこころ悟らん 近づくか近づかぬかは遠雷や キッパリと雪原を裂く川ひとつ
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稲妻の威力迫力改めて思い知りたり真夏の盛り 近くにや稲妻落ちて飛び起きぬ 天怒る真夏の午後の稲妻や
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教育やオリンピックによく出で来る理念なる語を我は信ぜず 風ふかば夏の切れ目とおもふかな 吹き渡る秋目覚めさすミストラル
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松下村まるで向かない二人あり教育理念万能ならず エアコンの効いた部屋にて一日中 頃合いのよき雨なりき夏の夜
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平凡な雲流れ行く山の上こうした時も貴重なるかな 雲割れて日の現れぬ梅雨末期 思い出は思い出として梅雨明けぬ
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梅雨末期雲垂れ込める町中に燕飛び交う雀飛び交う 日傘差す女の歩く通勤路 待ち侘びし梅雨明け告げる稲妻や
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お通夜でもなきに黒服多きかな世相を映す色なりけるや 梅雨時や思ひ浮かべるものもなし 雨音のいや勝りたる梅雨末期
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何処にか行かむとするや世の中は分からないまま動いて止まぬ バスを待つ停車場には蜘蛛おりぬ
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さんざんな一日過ぎて寝べき頃いかなる夢の待ちけることや 梅雨末期土砂降りの日の繁き頃 梅雨明けや季節が一歩進むとき
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いつからか鞦韆乗らぬ人となる雲梯もまたシーソーもまた 鞦韆の様変わりせし公園や <春> 夏と秋せめぎ合いたり空の上
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久方の雨降るらしき関東の中心部には知り合いの居り 梅雨半ば遠き思い出蘇り
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ふと過ぎるあの日悩みしかの問いは今顧みる軽くなりやと 梅雨の晴れ間散らかるごとく白き雲 梅雨の晴れ間雲おもしろく層を成し 梅雨末期空一面の茜色
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火事ありてバス迂回する通勤路見知らぬ町を通り過ぎたり 梅雨空を映して鈍き川光り 梅雨空を鈍く映せる川ありき 傾城のまず目を奪う秋波かな
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国会はおおよそいくらかかるやら聞くところに拠る一日数億 何にまして心紛るること大事答えなき問い抱えたる身は 戦場に咲く花ありぬ問うがごとく
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思ふことありと言へども言葉にて語らふことは憚られなむ 燕の子横一列に顔並べ <再掲> 花あれど名は知らざりき梅雨半ば
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たましいは嫌々ながら肉体を出づるものよと古人は言へり 曲がり角シオカラトンボ目の前に 曲がり角ガクアジサイの咲いており
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ある程度予測できると将来を言うは占いばかりなりけり 快晴や梅雨は何処に行ったやら
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一難が去って一難また来たり二重に来るよりまだましなりか 梅の実や取る人なくて散らかれり 実を付けぬソメイヨシノのはかなさや
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浮き沈みはげしき昭和遠くより見守るごとく令和の時代 梅雨半ばなれど中天青きかな 紫陽花の色変わりいく悩ましさ
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著作権侵害されしわがブログ訴え得る人出で来たりけり 鳴き交わす鳥の声にて朝来たり ポッカリと平和な雲や夏の午後
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短歌をば捻り出そうと苦吟せどわがボンクラな頭なるかな 見上ぐれば入道雲の背や高し ハッとする突き抜けるほど青い空
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抗がん剤いかにも強き副作用シャックリ出でて止まらざりけり ガン未だ我が身離れぬ曼珠沙華 <秋> 紫陽花の花見つけたり小振りなる
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今頃は如何なりたりや藤の花出かけることもままならぬ日に うるおいのない日々なりき梅雨の入り 顧みる去年の今も緊急事
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仕事人内閣にして花あらば最強なれどそはなかなかに 抗がん剤いよよ両足痺れたり致し方なし試練と思はば 梅雨の入りややしめりたる思ひかな 菅総理失敬なれど花がなし
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やわらかき心持ちたる詩人かな韃靼海峡蝶渡りける 古えの本を開きて驚きぬかかる思想は今の先端 この家の主人気になる初夏の庭
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この辺り小鳥の多き道なりし今日は燕が掠め飛びたり 顧みるわが運命の過酷さを然りと言えどなほ生きぬべし 新緑や鳥囀るも名を知らず
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人類は自らの手で戸を開くワクチンという不思議なる鍵 ミャンマーや中東等の事態を見今の日本は平和なるかな 政治とは狂言芝居よく言いたり少し違えば弾が飛び交う ウィルスや初夏の暑さもものとせず
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ワクチンは人為なれども救世の主となれり思はば不思議 人類の営為英知の結晶と言うべきワクチン未来を開く 初夏なれど朝晩痛く冷えにけり
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自然とは恵み深きも怖きもの誰もその根を知る事なきを 今ははたガンにて死ぬる人減りぬそうと思はばコロナ禍になり 初夏の花咲けどコロナの憂鬱や
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ウィルスはもとより聞く耳もたぬ故政治にばかり愚痴は届けり コロナ禍は自然の脅威と言うべきに政治を呪う人ばかりなる 大数の法則知る人ありて言う年の死者数ほぼ同じきと 天然痘撲滅したる人類にすやはエイズのあらわれ出で来 暑けれど平年並みの気温なり
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憲法は国の基本と言いしかど有事の秋は軛となりぬ 基本的人権の語義如何ならむ拡張するは日本の通弊 地球より重き一命ありはあり人死なぬ日はまるでなけれど 初夏なれどウィルスさらに威力増し
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みながみな政治的なる言をなすオリンピックは政治なりしか アスリート政治に於いて自由なる自分の立場貫きぬべし コロナ禍や魑魅魍魎を出す初夏
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読むたびに新しきもの詩と言うべき書かれしものがすべてなりけり 例えずも詩とは幾度も読めるもの五度ほど読みて止みぬ本物 初夏の空時に自然は詩と化せり
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深浅を問はばインテリいと浅し悟りや迷い知らぬ顔にて 知らぬ間に世間インテリ持て囃すインテリゲンチャ消え去るままに インテリは高学歴に関わらず知識を衒うみながインテリ 藤の花雨に打たれて散らかりき
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コロナ禍や季節感も何もなし何時まで続くトンネルなるか コロナにはみながつかれてしまいけり疲れを知らぬは草木動物 生活を根から変えたるコロナ禍や小さきウィルス意志持つごとく どの季にも当て嵌まらぬかコロナ禍や <無季>
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教養はクイズなるかや東大生自分と同じインテリ増やす 我ははたわが背姿を知らざりき背で語るなど思いも寄らぬ 春来やは幾度もこちらを見る乙女
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あなわびしより良く生きることできぬ死がちらつくと人人嘆く 良く生きるすなわち良く死ぬことなりし生は必ず死の影落とす 死は常に生にピタリと貼り付きて影動くごと死もまた動く 生きている限りは生は寿命なり寿ぐことを学ぶべきをや 鳥啼きて夜が白むのを知られけり <無季>
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見事なる薔薇咲いており雨の街
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インテリはもの知りなれどそれのみぞ信備わらず発明もなし インテリの常套手段知ったか振り何を聞きても知ってるつもり われはさて何を措きてもインテリは嫌い抜きたり徳なきなれば 探せども山百合いずこ見当たらず
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新緑や風吹き抜ける午後の街
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定義とはことば遊びに異ならず議論好きのみうるさく言ひぬ その言葉いかなる意味か問い質す語釈はほど良きころに止みなむ 議論をば好む者ほどものを知らず知らざることを知らざるとせぬ 芍薬と牡丹の違い忘れけり
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抽象をたとえて言はばモノトーン線の浮き出る物象なりや 数字とは近代社会の抽象や選挙制度は人を数にす 白い街名古屋なれども藤の花
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3.11十年越しのこの夜空星は悲しき心を映す ツバメの子飛ぶ練習を電線で 薔薇あれど柵の向こうに咲いており アヤメかやショウブはたまたカキツバタ
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芍薬の如き傾城いずこにや 人の庭ですが、とても見事な芍薬でした ※事情により、写真は削除しました。
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路地裏も花はありけり春ならば 足下の黄色き花や春浅し
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電線の消え行く街の小鳥たち何処に居場所見つけたりかや 春なれど夏日続けりここ三日 電線を回りて遊ぶ燕の子
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チューリップ小花したがふ佇まい
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春なれば花鳥風月こころ寄すいかにもあはれ昇る月かは 暖簾分け見上げる空に春の月 今し方店出で来れば春の月
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忖度の元を正せば良い意味ぞ政治家たちは言葉を荒らす 若葉生えなほやわらかき緑かな 萌ゆること今はた意味を違えたり
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歩けどもなほ歩けども道遠し春たけなわの良き日なりしも 春酣いかにも酒に酔う如く 川沿いを行けばぽっかり春の月
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コロナをや冬の病気と聞きしかど春になりても勢い止まず ワクチンを打つか打たぬか思案せしいずれにしても打つときは打つ 春めきて人流繁き街中や
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日当たりて目を射る如き緑葉の明日にはさらに色付きたりや 葉桜やそろそろ藤の花恋し 例ふれば燃ゆるがごときバラ一輪
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ハナミズキ街を彩る確かさや はんなりと数輪立てりチューリップ
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寄り道をなんだかしたくなる通りこの春の日を楽しみてむや 心にはいつしか消え去る人ありて逆も真なり我また然り 梅桜ツツジに続く葉桜や
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明日にはなほ知られざる日のありて日々に新たに日に新たなり 何事もなく過ぎにけり春爛漫 いち早くツツジを見たりブログ村
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ぼうとする時は過ぎけり春日暮れいつの間にやら月あかあかと 春めきて細かく狂いたる日常 春うらら普段はせぬを遠回り
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うららかな空気流れる川岸に釣り糸垂るる老いし人かな 通り道ハト滑空す垂直に にぎわいや式それぞれの春なりき
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夕べには夕べの思いありしかど過ぎゆく春の宵を惜しむや 桜咲き熱き思ひを昭和かな 小刻みに震へる犬よ春間近
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3.11死にし兄貴の誕生日鎮魂の日となるは悲しき 春めきて小鳥囀る電線か 朝冷えて昼温みたる浅き春
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アカウント未だ分からぬこと多しウィンドウズの思考奇妙や 川の名は知らねど春の流れかな パソコンと格闘したり春一番
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今日は、ほとんど何も浮かびませんでした。 どうぞ、悪しからず。 メモしておいた俳句が一句ありましたので、それを。 やわらかき日の差し寒さゆるみけり
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自己という暗がり背負う五十代成熟すとは影長きこと 新春の思いは晴れずコロナ禍や 自己という闇を見つめて去年今年 ※このご時世、俳句や短歌も、どうしても暗くなりがちです
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外灯に照らされ赤きモミジかな 咳一つ車内に響くしずかさよ マスクせぬ人は居らざり電車内律儀なりける日本人かな
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桜紅葉一葉残して散りにけり 冬なれど秋入り交じる日和かな 人声はもとより絶えておりぬかな行きと帰りの電車内なる 車内には週刊広告無くなれり少し侘しき冬の午後かな
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鳴き交わす鳥の言葉は知らねども急いて居るらし冬来たるかな 見上ぐればビルの上なる冬の月 散る紅葉風の流れに従いて
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もみじ葉の散るのも知らで日を跨ぎ いかならむ霜月終わりのもみじ葉や あはれなる冬の初めの午前様酒飲まねども頭ふらつき
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身を焦がしいつとはなしに散る紅葉 散らかりてなほあはれなる紅葉かな 顧みるわが愚かさや年の暮れ 紅葉せし木を見上げては彷徨える秋には秋の思いなるかな
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おのずから赤く染まれるもみじ葉は性と死われに伝ふるごとく もみじ葉や女人のごとく色を変え別れを告げるごとく散り 令和二年コロナコロナで年は暮れ もみじ葉の池に散らかるしずけさや
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東京は疾くに紅葉したるらし名古屋は未だ緑の多き 街路樹の黄葉せるごと昔見し奥日光のモミジを思ふ 年の暮れ昭和を思ふ重さかな 目を射たるいろは坂なるモミジかな
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明治から見れば昭和は軽けれど令和の世より重くありしか もみじせし黄色に赤の庭の先