欧米人は、論を積み上げて、感情を抑え、思想的建築を作る 日本人は、情理を兼ね備えて、思想を語る 〇 欧米流の理念が、一切、取り除けを許さないのは、その理由に拠る その理念というものは、日本流であってしかるべきである 〇 平等、人権は、理念になり易い観念である だから、フランスで... 続きをみる
日本語のブログ記事
日本語(ムラゴンブログ全体)-
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英語 ダイレクトで、雑駁 仏語 正確だが、ニュアンスに欠ける 独語 廻りくどく、重厚 日本語 話し易いが、難解
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皆さん、ご存知だと思うが、マイケル・ジャクソンの歌で有名な曲で、日本曲名は「スリラー」で、特に、何でもないようなこの語は、至極、単純な単語として、誰もが知っていて、当然のような語なのだが、実は、発音が厄介極まる語なのである。 学生時代の古い話で恐縮だが、わたしと同じ大学の友人から聞いた話なのだが、... 続きをみる
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文科省は、「一所懸命」を「一生懸命」に改めたが、これは若い人ではなく、多くのお年寄りが、書き間違いをしたからである。 現在、多くの老人が誤って使う言葉に、「汚名挽回」がある。これは、汚名返上と名誉挽回をごっちゃに覚えてしまった明らかな間違いなのであるが、とても多くのお年寄りが、勘違いして覚えている... 続きをみる
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徒然草は明るい ○ この明るさは、兼好の人柄に拠るというようなものではないようである また、仏者の悟り済ました心境というものでもない ○ 岩波文庫版では、「あやしうこそものぐるほしけれ」<序段>の現代語訳として、「妙に馬鹿馬鹿しい気持ちになるものだ」とある わたしは、ここに貴重... 続きをみる
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一時期、文学にせよ論文にせよ、翻訳で、一体何パーセントが伝わるのだろうということが、盛んに言われたことがあった。わたしは児戯に属する議論だと思っていたが、一口に言えば、伝わるものは伝わるし、伝わらないものは伝わらない。それで、少しも構わないではないかと思っている。 前掲した「神曲」にしても、原文は... 続きをみる
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言語学者の間で、話し言葉と書き言葉との違いや優劣について、問題になることが多いが、わたしは、日本人的な感覚で、「読み言葉」なる言葉というものも提唱してみたいような気がする。 日本に初めて、漢字が渡ってきたとき、当時の日本人は、あの複雑な象形文字の漢字の羅列を見せられ、これが、ことばを記した文字とい... 続きをみる
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東洋にはあるが、欧米にはない言葉として、代表的な言葉ではないかと思う。 これは、欧米諸国に君臨しているのは、Godであって、人間ではないということを如実に物語っている言葉として、考察に値する言葉ではないかと思う。 欧米諸国では、この世を支配するのはGodである。ここには、日本や東洋では窺い知れない... 続きをみる
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何故、パソコンや電子辞書等は両手で、入力しなければならないのか、わたしはずっと疑問でした。文字でも絵でも、我々は、利き手で書いたり描いたりする。もう、いい加減、パソコンや、電子辞書等のアルファベットの配列を変えましょう。 わたしがかんがえた、電子辞書等のキーボード上の片手入力用アルファベット等の並... 続きをみる
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大野晋、大岡信、丸谷才一、井上ひさしといった日本語の達人たちが、雑誌読者の日本語についての質問に、それぞれの個性が丁寧に応えた問答集です。「なす」の本来の正確な言い方は「なすび」、総理大臣が引き続き政権を担当するときなどの「続投」という言葉は野球用語、「結果論」という言葉も野球用語等々。われわれが... 続きをみる
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大野晋は日本語学者ですが、その所論が学会の大勢からあまりにもかけ離れていたために、一時、学会からつまはじきされていたことがあります。この書は、研究者の著作としては珍しくベストセラーになったもので、日本語を問答方式によって、より深く理解する手助けをしてくれます。読み進むにつれて日本語の年輪が浮き彫り... 続きをみる
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かねてから思っているのだが、日本語には、英語のbe動詞に相当する意味での存在動詞というものは、ないのではないかという疑念を持っている。 結論から言ってみれば、英語のbe動詞フランス語のetre動詞等は、いわば存在を保証する動詞だと思っている。 日本語いや日本語に限らず、漢字圏の言語では、例えば、「... 続きをみる
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日本語が、テンポやリズムに乗り難い言語であることは、ご承知のことであろう。英語やフランス語、ドイツ語などのアルファベット属の言語は、テンポやリズムに乗りやすい。この性質が、リンカーンやキング牧師、オバマ、また、悪人だが、ヒトラーなどの雄弁家を生む。 では、日本語で、雄弁家のように長々と喋るとなると... 続きをみる