Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春

文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正

エッセイ 「閑話休題」という語の使い方 <弁明>

このブログでは、よく、「閑話休題」という言葉を表題に掲げている。お気付きの方も、居られると思うが、これは、明らかな誤用で、本来、こうした使い方はしない言葉である。


文章中に使う言葉なので、表題に持ってくること自体が、じつは、おかしく、脇道に逸れたときなどに、話を元の本題に持って行くときに使う言葉で、「それは、さておき」というような意味で、使われることばである。


そうしたら、お前は、そのことを知りながら、わざとそんな風に、表題に使っていたのかと、問われると、辛いところなのだが。


本当を言うと、最初は無意識に、こうも使うのだろうと漠然と思っていたのだが、途中で、誤りに気付いた。だが、もう、相当書いてしまっていたので、このような使い方もゆるしてもらえないものだろうかと開き直って、書き続けているところなのである。


「一所懸命」という、皆がよく使うような大切な言葉が、「一生懸命」と誤用されて、その漢字に変わってしまった、昨今である。


「閑話」という言葉の意味は良いとして、「休題」を、「本来の主旨の題」を外れてという意味に解して、大目に見てもらえないだろうか。


そろそろ、前の記事で書いた、「汚名挽回」という四字熟語の誤用も、認められそうな気配である。そんな風なことを、期待してはいるのだが。元々、ことばはその用法が、次々と変わっていく定めを持った生きもの、である。


ちなみに、この「閑話休題」という言葉の誤用については、誰かに指摘されたから、という訳ではなく、自分で気付きました。