「脂肪の塊」モーパッサン
この小説は、やはり小説家である師匠のフローベルから絶賛されたと伝えられています。人の良い愛国心に溢れたフランス人の娼婦が、戦争状態にあるドイツ人の将校に辱められ、フランスの貴族からも指弾を受けるという話柄で、物語の最後に、ある男の口ずさむフランス国歌が、象徴的でさえあるとフローベルは誉めるのですが、撰者の好みから行くと、「ピエールとジャン」の方が、小説としては出来が良いように思えます。モーパッサンの小説は、やや性的に偏しているのではないかというのが撰者の見解です。
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