Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春

文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正

エッセイ 地球温暖化傾向

わたしは、いつも疑問に思うことがある。自分の若いころはこんな暑い日はなかったという人が多いし、わたしもそのことは長く生きてきた者として、実感として持つ者だが、その自分たちの若いころというものが、偶々そうであったのではないかということを、言う人が居ないということである。


江戸時代、海岸線は今よりもずっと陸に入り込んでいたというのは、多くの人が知っている歴史的事実である。地球温暖化傾向は、産業革命が起こりCO2が増えてから起こったものだというのが定説だが、それでは、江戸時代は何に拠って地球が温暖化し、海岸線があんなにも陸側に入り込んでいたのかということを説明してくれる人が居ないのである。日本だけがその分隆起したというのなら、あり得ない地殻変動である。


気象というのは、複雑微妙極まりないもので、未だに、説明できない気象現象が多々ある。わたしの若いころは、地球はそろそろ氷河期に入るという地球氷河期説なるものが、盛んに言われていたものである。それほど、われわれの若い頃は、特に夏の天候が不順であった。


今、盛んに取り沙汰されている地球温暖化傾向も、単なる流行りの説でないことを、願うばかりである。