「馬上少年過ぐ」司馬遼太郎 新潮文庫
戦国期の名将、伊達政宗を描きます。司馬のこの短編は、優に他の伊達政宗に関する書物を凌駕しています。題名は、漢詩もよくした政宗の「馬上少年過ぐ、世は平らかにして白髪多し、残躯は天の許すところ、楽しまずんば又如何せん」からとられています。政宗がこの漢詩を詠んだ時、戦国の世は終わり泰平の世が始まっていました。油断も隙もなかった戦国の世を振り返り、今の我が身を残躯<ざんく>と顧みました。戦国武将随一の名将を描いた好著です。
戦国期の名将、伊達政宗を描きます。司馬のこの短編は、優に他の伊達政宗に関する書物を凌駕しています。題名は、漢詩もよくした政宗の「馬上少年過ぐ、世は平らかにして白髪多し、残躯は天の許すところ、楽しまずんば又如何せん」からとられています。政宗がこの漢詩を詠んだ時、戦国の世は終わり泰平の世が始まっていました。油断も隙もなかった戦国の世を振り返り、今の我が身を残躯<ざんく>と顧みました。戦国武将随一の名将を描いた好著です。
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