感想 現代の天気の常識 <統計というもの>
夏の台風は、迷走台風になりやすく、沖縄は、元々が台風銀座と呼ばれている地域である。
こうしたことは、至極、当たり前な知識として、少し日本の天候について知っている人なら、わざわざここで、わたしが言う必要さえ無いくらいのことである。
この不思議なほどの騒ぎようは、一体何であろうか。
よく、天気予報では、平年の気温と今の気温とが、比較されるのだが、ここでも、いわゆる統計的手法が乱用されているように思える。
わたしの若い頃は、よく、夏場になると天候が不順で、曇の日が続き、この年も冷夏で農作物に影響を与えるという、ニュースがよく流れていたことを記憶している。
夏だというのに、冷夏で、学校のプールに入ることさえ出来ない年も、良くあったものである。
こういう年まで、平年気温の年として一緒にされていては、たまらないのである。どの報道も、いつからいつまでの気温を、平年気温として参照にしましたという、統計では必須のはずの掲載がない。文献に拠れば、本来、日本の夏はほとんどの日本人が、夏バテするくらい暑かった。
不思議なほど、わたしの若い頃は、冷房は無しでも過ごせる年が、長く続いたのである。
最近、(歴史から言ったら最近である)開発されたばかりの温度計のいわゆる平年数値を信じるのか、文献に記された歴史的事実を信じるのか。
統計的恣意は、依然として、罷り通っているようである。
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