エッセイ ラマダンというもの <イスラーム>
イスラームでは、ラマダンという風習がある。
ラマダンの期間は、太陽が昇ってから沈むまで、一切の食事や飲み物、水も口に入れてはいけない。つばさえ飲んではいけない、口に湧いてきたら、吐き捨てなければならないというきまりである。
このラマダンというものは、イスラームで、慣れている人でも、相当に堪えるものだそうである。
人間は放っておくと、欲のまま飲んだり食べたりしてしまう。じつは、こうした期間を作る方が、体の健康には良いのだそうである。
日本では、どうかというと、夏になると夏バテがある。昔の日本では、夏になると皆が皆、例外なく夏バテになって痩せた。
つまり、自然にイスラームのラマダンのような状態になっていたのである。だが、現在では、空調設備が発達し、夏バテをする人も少なくなった。
これは、本当に健康に良いことなのだろうか。ひょっとすると、一度、よく考えてみると良いことなのかも知れない。
ただ、高齢者には、堪え過ぎる風習であることは、確かなようであるが。
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