現代詩 セザンヌの余白
書かれなかったことで
永遠に安らっている
隙間
サント・ヴィクトワール山は
あんなにじっくり見つめられて逃げ出したくはなかったろうか
空さえも
動かぬ色を
剥き出しにされ
四角い額の中に収められてしまった
事物はみるみる表皮をはがされ
自然は
その驚くべき心を
われわれに通わせる
そのとき
唐突に置かれる
一個の山
存在は
存在するという理由で
しずかに揺れ
充溢した空白を作り出す
書かれなかったことで生まれた
光
それは正しく
自然に帰すべきものだ
書かれなかったことで
永遠に安らっている
隙間
サント・ヴィクトワール山は
あんなにじっくり見つめられて逃げ出したくはなかったろうか
空さえも
動かぬ色を
剥き出しにされ
四角い額の中に収められてしまった
事物はみるみる表皮をはがされ
自然は
その驚くべき心を
われわれに通わせる
そのとき
唐突に置かれる
一個の山
存在は
存在するという理由で
しずかに揺れ
充溢した空白を作り出す
書かれなかったことで生まれた
光
それは正しく
自然に帰すべきものだ
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