エッセイ ベートーヴェン <後期の音楽群>2
ベートーヴェンが表現することに成功した、この言わば、精神の極致の手応えは、じつに確かなものなので、およそ、精神というものに少しでも、興味を抱くような人なら、この音楽に接して、何かを得られないということは、かんがえられないような音楽である。
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そうして、ベートーヴェンの生きた時代を思い合わせてみれば、この後期の作品群は、時代を先取りしているどころか、遙かに、時代を超えてしまっている。なんとも、音楽というものは、たいへんなんことをしてみせるものである。
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