エッセイ きれぎれ草 73 <ベートーヴェン>
ベートーヴェン 後期のカルテット
これほど永遠ということばを、実質あるものとして、感じさせる音楽は他にない
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驚くべきことに、この音楽には始まりもなければ、終わりもない
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音楽が鳴っているところで、沈黙し、音楽が沈黙するところで、鳴っている
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わたしは、この音楽は東洋的とばかり思っていたのだが、浅はかな認識であった
この音楽は、なんの無理もなく、洋の東西を統合してしまっている
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耳の聞こえない音楽家は何を聴いていたか
他でもない、永遠の音ではなかったろうか
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個々の楽音の分析など、止めたが良かろう
およそ、音楽への敬意なくして、聴ける音楽ではない
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