現代詩 ある詩人の訃
ちりぢりの髪と
明るい少年の目をして
あなたは詩を論じていました
光る言葉が見つかると
あなたは貴重な昆虫をつかまえた子供のように
うれしそうでした
バイク事故に傷ついた
受難を思わせる
あなたのでこぼこの額は
けれどもどこか
人を安堵させる未完成の真実を
持っていました
松井さん
クリスチャンだったあなたは
最期に
永生を願う詩を残して逝きました
それが成就されるものであるのかどうか
わたしにはまるで分かりませんが
いま
コーヒーが入りました
雨が降っています
夏の終わりを告げる雨です
わたしは
地球の上でいつもと変わらぬ生活を送っています
あなたの霊魂に幸いがあらんことを
では
さようなら
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。