正確とは徳であろうか。

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儒教思想では、正は八徳の中に数えられていない。

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正確は、義や知から派生する性質と考えられると見て良い。

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正は非常に大きな数を表す数詞の一つである。

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つまり、計算の中で活躍する言葉と見て良い。

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計算は、どこまで行っても計算であって、ものそのものには決して、到達しない。
計算とは、物と物との間の関係を表すものに他ならないからである。

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帰するところ、正確は、単独では徳の中に数えられないことになる。他の例えば、信、もしくは、智の徳の力を借りることが、どうしても前提になるようである。

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因みに、智は礼儀が備わっての、叡智であることを断って置きたい。これは、現代のコンピューター社会にあって、大きな問題を孕んでいるものとかんがられるのではなかろうか。