エッセイ 翻訳家という人
翻訳家で、文学にも哲学にも強いという人は、ごく稀なようである。 例えば、ドストエフスキー訳で有名な米川正夫という人は、翻訳家としては、とても優秀なのだが、ドストエフスキーの作品の味読となると、カラマーゾフの兄弟のアリョーシャと白痴のムイシュキンとを同一視してしまったり、「ドストエフスキー研究」とい... 続きをみる
Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春
文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正
翻訳家で、文学にも哲学にも強いという人は、ごく稀なようである。 例えば、ドストエフスキー訳で有名な米川正夫という人は、翻訳家としては、とても優秀なのだが、ドストエフスキーの作品の味読となると、カラマーゾフの兄弟のアリョーシャと白痴のムイシュキンとを同一視してしまったり、「ドストエフスキー研究」とい... 続きをみる
良書には、正解はない。その代わり、よくよく吟味された問いがある。 〇 何かにつけ、正解を求めずにいられない人は、まだ、学校を卒業できずにいる人である。 〇 本を読みたいが、何を読んだら良いのかわからないというのは、今の多くの人の悩みのようである。岩波文庫は一部を除いて、新潮文庫... 続きをみる
小林初期の数十ページほどの短文です。初期の小林らしい江戸っ子気質が窺える威勢のいい啖呵を切ったような文章ですが、わたしは若い頃この短文を読み、どれほど勇気づけられ励まされたか知れません。この短文は最後にこう締め括られています。「良書は、どのような良書であれ、たった一つのことしか語っていはしない。君... 続きをみる