俳句 <赤き日、夏バテ>
赤き日の海に没する夏は来ぬ 夏バテや苦し紛れの一句かな
Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春
文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正
赤き日の海に没する夏は来ぬ 夏バテや苦し紛れの一句かな
霞む池五六羽雁の飛び立ちぬ 冬の池鏡のごとく日を写し
平凡な山笑ふ日の待ち遠し 春浅きけだるき午後の光かな
平凡な雲流れ行く山の上こうした時も貴重なるかな 雲割れて日の現れぬ梅雨末期 思い出は思い出として梅雨明けぬ
もみじ葉の散るのも知らで日を跨ぎ いかならむ霜月終わりのもみじ葉や あはれなる冬の初めの午前様酒飲まねども頭ふらつき
もみじせし銀杏見るたび父を思ふユーロブジーたる復員兵の 父の死の六十日後に逝きし兄いかなるやらん地獄天国 かなしげにわれを見つめる犬や秋 大いなる光は天の日に他なし <無季>