「転移の心理学」ユング
ユングはフロイトとなにげない会話を交わしているとき、不意に、フロイトから「転移をどう思うか?」と聞かれ、ユングは「それは心理療法のアルファでありオメガです。」と応え、それに対しフロイトは「そうか、それなら、肝心なことは分かっているという訳だ。」と応じたという逸話が残っています。転移とは精神分析学の専門用語ですが、平たく言って、クライアントから心理療法家に向けられる愛情を指します。この書は、一体これが心理学の本だろうかと思うほどの内容で、象徴的で暗示的な表現に満ちています。ユング心理学の根幹を成す錬金術から得られた知見に依拠した難解な書物です。
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