「音楽家訪問」アラン 岩波文庫
アランは二十才まで正式な音楽を聞いたことがなかったと言っています。この書は、そのアランが音楽についての造詣を深め、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを素材として、縦横に語った書物です。調についてのそれぞれの興味深い性格付けが為されていますが、アランは、調の性格付けがもっともむずかしい仕事だったと述懐しています。オーケストラの楽団員の中で、一体、何人が本当に音楽的素質を持っているだろうかというような際どい言葉も見えます。本格的なクラシック音楽についての書物です。
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