現代詩 器
生命を容れる入れ物が
欲しい
生まれたばかりのぷるぷるした生命を
いつまでも生かし続ける器が
それは三角形でも四角形でもないだろう
およそ角という名のつく代物ではないだろう
赤ン坊が吸いつく
乳房のような
永遠のやわらかさをそれは持っているだろう
あなたはあなたでいてください
裸の心を見せてください
孤独な生命などありはしない
あらゆる錯覚を放擲したまえ
わたしが生きていることを一番よく知っている
のはあなたです
生命を容れる入れ物をください
それはもう一つの生命
詩というかたちです
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