現代詩 同時代
見知らぬ人と視線を交わし
命の重さをはかってみる
そのあなた達のたましいの
なんと軽くて重いことよ
同じ時代に生まれたことで
しばらく時を分かち合っている
そんな日の夕暮れにあなた達は
ロウソクのようにわたしの前を通り過ぎる
こんなにしんしん切ないなんて
どうやらわたしは夢を見ている
またいつか会える日が来るのなら
ぼくらはどんな顔して会うのだろう
結び合った糸が他の糸を求め
ふたたびほぐれて風に靡くように
ぼくらはそのようにぼくらの旅を続けるだろう
バスが来た
あなた達のまなざしは一瞬燃え吹き消されるようにして閉じた
差し出された手は冷たかった
いつか孤独な眠りから覚めたなら
よろしく
心をわかち合おう
深くて浅いわれらの時代の夢を
ともに語るために
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