「ジャンヌ・ダルク」ジュール・ミシュレ 中公文庫
フランス救国の少女ジャンヌ・ダルクの伝記です。二十歳にも満たない少女が一国を救ったという世界史上、奇跡的な出来事なのですが、フランスの正史にも英雄として正しくジャンヌ・ダルクの名が刻まれています。軍の司令官としても政治家としてもずば抜けた行動力を示したこの少女は、王の裏切りによって、最後には火刑に処されてしまいます。フランスは救われますが、少女は火刑台の上でイエス・キリストの名を叫び続け、その口からは白い鳩が飛び立ったと伝記は語ります。信じる心の萎えたわれわれ現代人にはにわかには信じ難い話ですが、みなさんは、この書をどう読まれるでしょうか。
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