Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春

文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正

エッセイ 日本人女性の賢さ <総体としての日本女性>

世界でも、日本女性の良い評判については、今も尚、健在だと思うが、その日本女性のことについて、少しかんがえてみたい。


出しゃばらず、男を立て、勤勉でよく働く、そうしたステレオタイプのような、日本人女性の在り方について、わたしは言いたいのではない。


殺伐とした例で、恐縮だが、ある南米の国出身の男が、当時、上智大学の学生だった日本人女性と付き合いはじめたのだが、しだいに、その男がしつこくその女性に付き纏うようになり、挙げ句に、その日本女性をフランスで殺してしまい、男は、日本の司法の手が届かない本国に逃げ帰り、今も、逃亡中という悲惨な事件があった。


そうして、それからなのだが、その国や、また危険と言われている南米の国々で、日本人女性が同じような被害に遭ったという話は、聞かない。


また、西洋でも危険と言われている国で、やはり、同じように日本人女性が殺害されたというニュースが、あったのだが、それから、いわゆる日本人女性による二次的な被害というものは、聞かれない。


思うに、これは、ある一人の勇敢な日本人女性が、本当に危険かどうかは、実際に、その国の男と付き合って見なければ分からないじゃないと、身を以て深く付き合い、その結果として、上記のような、悲惨な結果となったのだが、その後で、そうした情報が、すぐに、日本人女性全体に共有されるということが、起こる。


これは、日本人女性たちが、自分たちを総体として、捉えているからではないかと、わたしは、かんがえるのである。


これは、かんがえてみると、大変、しっかりとした現状把握の仕方で、ただ単に、噂となっていることに疑義を呈し、身を以て、その中に分け入ってみる、そうして、それが大きな実を結ぶか、あるいは、悲惨な結果となるかも知れないが、ともかく、一人が立ち、一度挑戦してみる。


その結果を、後で、総体として捉え、教訓とする。これは非常に実証的で、しっかりした現状把握の方法である。


アジア諸国の方では、ほとんど、そうした話が聞かれないのは、やはり、人心が、南米や欧米各国より、良いからであろう。


近くは、デヴィ夫人などの華やかな成功例が、ある。


日本人女性は賢い、cleverでもあり、wiseでもある。日本人女性と結婚した多くの男性が、頭が上がらない訳だと思う。