日本の企業が、世界で受け入れられているという事実は、技術が高いということもさることながら、宗教的な面で、まるで無風、つまり、背後に布教の意思をまったく持っていないことによる。

そもそも、日本人は自分の国柄の宗教を、併合下の朝鮮また中国を除いて、他国に持ち込むという歴史を持っていない。

日本の技術や製品が、キリスト教国やイスラーム教国や、他の宗教を持つ国に受け入れられているのは、このことが、もっとも大きいのである。また、政治思想の押し付けもしないということも、第２の理由と言って良い。

よく、憲法九条があるからという説を成す人がいるが、これは、明らかな誤解であって、世界の常識を知らない人だと、言う他ない。今回のウクライナ侵攻の際、ウクライナの大統領は、何を言ったかご存じないようである。

彼は「日本にとっては、今がロシアを背後から攻撃する絶好の機会だ。」と、言ったのである。

自国の憲法が、軍隊を持つ事を禁じている国などというものは、彼にとっては、考えの外だったのである。

これは、何も、ウクライナの大統領に限ったことではない。世界のほとんどの国の人々の認識は、これと似たり寄ったりのものなのである。

いつ、日本は目が覚めて、世界の常識に追いつくようになるのだろうか。