Toshiのエッセイと詩とおすすめ本と絵などのブログ by車戸都志春

文芸を中心に、エッセイやおすすめ本の紹介文、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌などを載せたブログ。by:車戸都志正

エッセイ 添削に三十年 <詩と短歌>

わたしは、若いころに作った詩や歌を、よく、変えたりします。


次の短歌は、二十代に作ったものを五十代になって添削し、改作したもので、作った当初から、二重形容が気になっていたんですが、それを改めました。


夕日より思ひ焦がせる赤やあるなほ燃えんとす君の唇


宜しかったら、次の記事をご覧頂ければ、幸いです。



それから、三十代で作った詩も、色々に変えて、最終形はようやく五十代になって決まりました。


次の詩がそうです。


これも、宜しかったら、ご覧頂けたら幸いです。



この詩は、ブログにUPしてからも、手を加えています。


月は高く

 闇は動く


この数語の語句を得るのに、数十年かかりました。後の箇所は、ほとんど変えていません。


最初は、この箇所は、


虫は鳴き
 川は流れる


でした。


どうも、わたしは年数を掛けた方が、良いものができるようなんです。


思うのは、短詩型の俳句や短歌でも、ちょっと試してみて、なんだか良いものができないなあと、すぐ諦めてしまう人が多いことです。折角の才能が、埋もれているのかも知れないのです。


かんがえて見れば、当たり前なことに、ちょっと、試して見るだけで良いものができる訳がありませんし、年齢やまた才能のことなどを気に掛けたって、しようがないもので。


最初は、数十くらい作って頂けると、自分の癖というものがよく分かってきます。あ、自分は、こういう発想をするのかと。


これは、今の世に流行っている、性格判断より、よりよく、自分が分かるものですよ。


挑戦して頂ける人がみえると、嬉しいんですが。