エッセイ ショパンとシューマン <ロマン派の音楽>
好みから行くと、わたしはショパンの方が好きである。
ショパンは詩人で、シューマンは芸術家であるとは、誰かが言った有名なことばだそうだが、どうも、わたしは詩人が好みであるらしい。
ショパンを聞いていると、誰か理想的な聴者でも良いが、そうした人が傍らに立って、一緒にその音楽を聞いてくれるという気がする。
それが、シューマンになると、何かで覆い被された場所で、ひたすら、シューマンの語る独白を、聞かされているような気がする。
上記の聴き方は、あくまで、わたし個人の独断で、音楽としての良し悪しは別であることも断って置きたい。
わたしは、開放的な曲が好きなので、どうしても、この二者になると、ショパンに走ってしまうが、それでは、全然シューマンを聞かないかというと、そうでもない。ただ、何か事がないと聞かないで済ましてしまうことは確かである。
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