現代詩 若い友人の訃
この夏の日盛りに君は忽焉として
逝った
心臓に大病を抱えた君の体は
するどく痩せていた
それでも君は仕事に熱心だった
誰のためというのでもなく
動かぬ足を引き擦ってでも
君は仕事先に出掛けた
それは君の譲れぬ意地であったか
口は開き喉の奥の白い詰め物が見えた
君の死に顔は痛ましかった
略式の無宗教の葬儀は二十七才で終わった
君の生の不思議な軽さを思わせた
いまは
君の死をしずかに受け入れよう
さびしい死を
われわれが忘れることのないように
室屋君よ
さようなら
この夏の日盛りに君は忽焉として
逝った
心臓に大病を抱えた君の体は
するどく痩せていた
それでも君は仕事に熱心だった
誰のためというのでもなく
動かぬ足を引き擦ってでも
君は仕事先に出掛けた
それは君の譲れぬ意地であったか
口は開き喉の奥の白い詰め物が見えた
君の死に顔は痛ましかった
略式の無宗教の葬儀は二十七才で終わった
君の生の不思議な軽さを思わせた
いまは
君の死をしずかに受け入れよう
さびしい死を
われわれが忘れることのないように
室屋君よ
さようなら
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